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第二回絵から小説 作品集

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2022.2.14.20:00~2022.3.15開催「第二回 絵から小説」作品集です。スゲー作品がいっぱい増えるといいな!
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#詩のようなもの

第二回「絵から小説」作品集 目次と企画概要

当記事は、自主企画「第二回絵から小説」マガジンの目次です。 企画「第二回絵から小説」内容は以下の記事をご覧ください。 タイトル/作者の順です。※制作・創作が対等な立場であることに敬意を示すために、お名前に「さん・様」は付けない表記にしております。 気になるタイトル、気になる作者、選ぶも自由、読むも自由。どうぞご覧くださいませ。 A1.水色の果実と滴る涙/Haruka.•* 2.あおい/志麻/shima 3.はなちるさんどう/へいた 4.盲目の君は何を憂い/shin 5.

第二回「絵から小説」:C

生きていくために必要なこと 自分の感情を表に出さないこと どこかの誰かが書いた小説に そんなことが書いてあったっけか 僕はいつから大人になったのだろう 人を好きになった時? 人の死を目の当たりにしたとき? もっと知りたいと願った時? 君と肌を重ねた時? ばかばかしい 折り合いをつけることを知った時、だろ? だとしたら僕はまだ子供 知ってるだけで、学んでない 理想はあくまで理想であって 実現するものではないんだよ 実現できた

使徒 /自由詩.a

どんどん僕は加速する 彼女を追って加速する 彼女はとても柔らかに 静かに舞って先にいる 僕の加速と彼女の舞い 時間軸を同じとしない とっても近くて 遥かに遠い 遥かに遠くて とっても近い 彼女は僕の内にあり そして遥か彼方の空にいる どんどん僕は加速する 彼女を追って加速する つかみ取ったと思っても 気付けばやはり遠くにいる そのたび僕は手を伸ばし 身をよじって前に出る 無形のぬくもり ぬくもりある無形 彼女は僕の想にあり そして血として流れてる どんどん

清世さん~絵から小説 企画参加⑶

ふたりでやまのぼりして きれいなさくらをみにいこうね そしたら そこにふたりのあしあとを いっぱいつけるんだ いまみたいに あしがうもれてしまったら てをつないでたすけてね ふたりであるけばきっとたのしいよ いっぱいあるいたら おなかがすくから おいしいおべんとう つくってもっていこうね おやまのてっぺんでいっしょにたべよう ごちそうさましたら スプーンではなびらをすくって もってかえろうよ すくったところに ふたりのなまえを そのえだでかいてね そこにさくら

微笑を浮かべたーー

 何も言えなかった  何も言えなかった  あなたには 何も  ただ 微笑むことしか できなかった  枯れた水面は 空想の産物で  ゆれることもない 凪ぐこともない  その瞳を見るのが怖くて  目をさらいたい衝動に駆られる  何もできず 何もできず  ただ 微笑むことしか できなかった  何も言えなかった  何もできなかった  何も言わず 何も言わずに 見つめる  あなたの瞳が ただただ 怖くて  何も言えなかった  あなたの微笑みに合わせて  

姿なき 花束を 贈るために

 散りゆく 花を 少しずつ  散りゆく 花を 少しずつ  すくい すくって 集めて  お山ができる お山ができた  夢中になって それを作って  それは いったい どうするの?  私は見ている  私は見ている  それを想像して それを想像して  口元がゆるむ 私を 見ている?  あなたの 左手につかまれた枝に  こんなにも 想いの詰まった花に  儚げな息をして潜む 心を解して  私の気持ちを 汲んでいるみたい  私は見ている  私は見ている  

【詩】深いところ

物書きあつまれ!第二回「絵から小説」【詩もOK】に参加します!👇👇👇 そこは 暗くて 暗くて わたしの 深いところ いっそのこと ころげ 落ちてしまえば良かった そうすれば もう そこから出ることさえ出来ないから どうして、わたしの影は 追って来ないの? そこは 暗くて 暗くて わたしの 深いところ (97字) こちらの絵を選択させて頂きました💙 絵を見た時、下に自分は映るのに 影が無い、と言う所からこの詩は生まれました。 それもそのはず。何故なら影は洞窟その

灰の日

 宵闇に映る 詩を見上げてみる夢に  あなたには 私の姿が見えますか?  灰色に溶けていく 花びらを集めて  ひとつの ドレスを仕立てましょう  私には あなたの姿が 見えません  あなたには 私の姿が見えますか?  灰色に映る 花びらと共に舞い踊り  どうか あなたの夢に 届くように  せめて 散りゆく 儚さを 夢みて  あなたの 心へと 届きますように  宵闇に映る 灰の日に舞う詩をみて  私の想いが 透いて みえますよう  ただ それだけ それだ

清世さん~絵から小説 企画参加⑵

シースルーのドレスから 青い心が冷めた顔 ねぇ、私を眺めてくれるなら 青い心に火をつけて 不完全燃焼から解放させて このドレスも灰にして 新しく優しい衣を身にまとい 最後は一緒に溶けて燃え尽きたい よろしくお願いします。 くろしお

物書きあつまれ!第二回「絵から小説」【詩もOK】清世さんのイラストBに寄せて

桜じゃなくなっても(イラストBより) 花びら舞い散る、顔色を変えた公園には 絨毯のよう シワが無数にできて そこらじゅうが桜色の光で満ちている 反射している光たちが、春について話している かき集めてかき集めてかき集めて 積んで積んで積んで 山を作った友だち 砂場にピンク色の山を 誇らしげに少し恥ずかしながら 山を作った どうだ、とそびえ立つ小さな山がささやく 僕を山にしてくれてありがとう、ずっと桜の花びらでいたかったけど。 ずっと同じでいられないんだ。 風にさ

清世さん~絵から小説 企画参加

あなたの声に 耳が反応して あなたの足音に 心が反応して あなたの後ろ姿を 見つめることしかできなくて あなたを目の前に 逸らすことしかできない私から 出てくる言葉は諦めの呪文ばかり へたくそだから᠁ そんな呪文は効くはずもなく 今日も私の瞳はあなたを探してる よろしくお願いします。 くろしお