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第二回「絵から小説」:C


生きていくために必要なこと

自分の感情を表に出さないこと

どこかの誰かが書いた小説に

そんなことが書いてあったっけか

 

僕はいつから大人になったのだろう

人を好きになった時?

人の死を目の当たりにしたとき?

もっと知りたいと願った時?

君と肌を重ねた時?

ばかばかしい

 

折り合いをつけることを知った時、だろ?

 

だとしたら僕はまだ子供

知ってるだけで、学んでない

 

理想はあくまで理想であって

実現するものではないんだよ

実現できたら理想じゃない

問題はね

いかにして現状を理想に近い形に持っていくか

だから私は高すぎる理想を否定しない

だけどそれを実現できるものとはき違えるのは

やっぱり肯定できないな

 

君は僕にそう言ったね

君はいつからそんなことがいえるようになったのかな

君はいつからそんな表情をできるようになったのかな

なんてねちょっとからかっただけ

君はずっと大人だった

だから君は僕の目線に合わせてくれてたんだよね

だから僕は気づかぬ振りして虚構を楽しめたんだよね

じゃあ僕はどうすればよかったのかな

こんな風に聞いてしまうなんて

やっぱり僕はガキのまま

 

コンプリートできました。
最後は詩で参加させてもらいました。
いつもタイトルに困らされます、、、。
普段は適当につけることもよくあるのですが、今回は潔く無題で。
清世さん、素敵な企画をありがとうございました!

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