人からの『心配』や『期待』に振り回されないためには?

重度アルコール依存症の kiyopi です。

人は誰かに心配されたり期待されると嬉しいものです。

反対に過剰であったり、相手によっては苦しくなるものです。

『心配』も『期待』も愛情の表れ、信頼の表れと思われていますが、どうしてそれが起こるのか?
実は愛情や信頼も関係ありません。

今回は『心配』と『期待』の起こる心理メカニズムについて説明しようと思います。

これを読んで、人からの心配や期待されることに振り回される事なく、応える相手を選んでいける自分になるための指針にして頂きたいと思います。



『心配』のメカニズム

心配は自分に対してでも、誰かに対してでも起こり得る思いです。

では何が心配を呼び起こすのか?
それは不安があるからです。

何で不安が起こるのか?
信用・信頼出来ていないためです。
だから任せられなくて不安になり、心配となります。

人は『自分が傷付く事に対する恐怖』と『自分の望みが叶わない事に対する恐怖』の2つの根源的恐怖を持っていると以前記事にしました。

自分に対してであれば、『何に対してそんなに不安に思うのか?』を考え、『そこに対する対処を行動していく事』で消えていきます。

誰かから受ける心配は、こちらを『信頼・信用』できないために『自分の望みが叶わない、このままでは自分が傷付く』という不安の一方的な押し付け、それが心配となって表れているのです。
愛情や好意を抱いているから起こるのではなく、相手の心の問題で起こるため、愛情や好意をどれだけ抱いていようが関係なく起こります。

『心配』は相手の心の問題であるのだから、本来は相手自身が取り組む問題です。
「あなたがこのままだと私の不安が消えないから、あなたが何とかしてよ」というのは依存であり甘えです。
人の事を「心配だ、心配だ」と言う人ほど何もしてくれない、口だけ、というのはよく聞きますが、本当はこう言う事であり、愛情ではありません。


『期待』のメカニズム

他人に対して、どうして『期待』が起こるのか?

過剰な信用・信頼と言えなくもないですが、『この人なら自分の望みを叶えられる、叶えてくれる』という依存心・甘えから生まれます。

自分に対しての『期待』であれば、失敗してもやり直していけると思います。

ですが、他人に対する『期待』は失敗されると失望や怒りになって返ってきます
『自分が傷付く事への恐怖』『望みが叶わない事への恐怖』があるからです。

『期待』というのも一方的な押し付けの形です。
本来は相手が失敗しようとも、勝手に期待を押し付けた自分の責任であり、勝手に『期待』を抱いた自分の心の問題なのです。

この様に『期待』に関しても愛情や好意は関係ありませんし、信用・信頼というより依存心・甘えから生まれるものです。


人からの『心配』や『期待』に振り回されないために

まずは『心配』も『期待』も、抱いたその人の心の問題であると理解してください。

それから、他人への『心配』や『期待』が自分に湧いた時には、相手に押し付けるのではなく、自分理解のカギにしましょう。
伝えるのなら、どうして不安なのか?どうして甘えたいのか?自分の本心を伝えましょう。

誰かからされた場合は応える相手を選びましょう。
応えられなくて責められたり、嫌われても憎まずに済む相手にだけ応える様にしていきましょう。
『心配』や『期待』は愛情や信頼の表れという常識・普通・当たり前・一般的に言われている・思われているといった幻想・洗脳から抜けましょう。
過去に自分が誰かに対して心配や期待が起こった時の心理メカニズムに当てはめてみれば、それがよくわかると思います。

人からの『心配』や『期待』に振り回されて苦しんできた人は、他人を思いやれる人であり、優しく、真面目であり、勤勉で、努力家であると思います。
だから、振り回されてきた。
うまく利用されてきた。
だから苦しんできた。
自分が分からなくなってしまった。
もうそんな事で苦しむ自分から抜け出しましょう。


今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。

あなたの断酒が楽になりますように。
ご家族様の消えない苦しみが少しでも軽くなりますように。

最後まで読んで頂き有難うございました。


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