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何度でも「はじめまして」

結婚して6年が経った。
うちは、わりと仲がいい方だと思う。
そして、年々仲が良くなっている気がする。

それは案外、「一緒にいる時間が少ない」ということの影響もありそうだ。
私は昨年まで、とても出張の多い生活を送っていて、多い時は1ヵ月のうち1週間くらいしか一緒にいない、なんてことも、まぁまぁあった。
家に帰ると、「ひさしぶり~」なんて声をかけたりしていて、6年間のうち、一緒にいた時間をギュッとつめれば3年程度になるのではないか?と思っている。

それに加えて、私たちのライフスタイルはこれ ↓ だから。

なんていうか、新鮮さが保てているのかも、しれない。


ところで今年は自粛生活が続き、驚くほど一緒にいる時間が増えた。それはそれで楽しく、充実した日々を送っている。とはいえ、お互い仕事も忙しく、ライフスタイルが ↑ あれですから、双方が在宅ワーク中でも顔を見ないことも多い。

で、今日書きたいのはタイトルの話。
最近、口をついて出た言葉が、結構気に入っているのだ。それは、

「今日は、あまり知り合えなかったね~」

である。

ある日、さあ寝ましょうというときに、「今日はあまり会話しなかったな」と思ってふと出た言葉がこれでした。言ってみて、

「ああそうか、夫婦で会話をすることで、お互いに知り合っているんだな」

と自分の言葉に気づかされたのである。←なんか、笑

で、この日からこの言い方が気に入って、「今日はもうちょっと知り合おうよ」とか、「今日はあまり知り合えなかったね」とか言うようにしてみた。すると、なんだかわいてくるわけです、相手への好奇心と、初心が。

この、「好奇心」と「初心」は、マインドフルネスの基本姿勢であり、私がとても気に入っている言葉でもあります。
(マインドフルネスをお伝えする仕事もしています)

瞑想

使う言葉が意識をつくるってホントだな、と思う。
「今日はおしゃべりしてないね」と言ったときと、「今日は知り合えていないね」と言った時の質感は、まったく違う。内側で起こることが変わるのだ。彼はそういうことには敏感でなさそうだけど、私はひとり、それに気づいてホクホクして楽しんでいる。←職業病

ちなみに。
マインドフルネスの基本姿勢、「好奇心」と「初心」は、「わかりきったもの、すでに知っていると思うようなもの・ことであっても、まるであたかも初めて出会ったかのように、好奇心を持って観てみよう・関わってみよう・やってみよう」という教えです。そしてこれは、外の世界への関わりだけでなく、「自分自身に対しても」そういう姿勢で接してみよう、という教えでもあるのです。
レーズンエクササイズ(食べる瞑想)は、とくにそれを体験しやすいので、よく扱っています。

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そういえば。
私は、かなり前から、さあ寝ましょうと明かりをけして、「おやすみ」と言うときに、「また明日会おうね~。元気でね~」と言っています。

ほら、寝るって、「小さな死」だし。
寝ている間に私たちはアップデートされるわけで。
そして、変な話、眠ったまま起きてこない、肉体の死を迎える場合も無くはないから。

そんな考えのもとに、言っています。
彼はとくに、私に合わせていませんが(笑)。
これまた、私の内側の質感が変わるので、気に入って言っています。

言葉が意識を変える。良かったらぜひ、お試しあれ。
物理的に離れていなくても、新鮮さは創れます。

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