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NewsPicksの【星野リゾート代表が語る「ブランディング戦略」はサザンに学べ】を見て学べ】

※この記事は、NewsPicksの【星野リゾート代表が語る「ブランディング戦略」はサザンに学べ】を見て学べ】動画を見て、勉強になった部分を抜粋している記事です。

はじめに

私の経営するWEB制作会社CUBEは、設立20年の会社でして「良いデザインを作ってくれるよね!」というお客様からの声を頂きながら成長してきました。
私自身エンジニア出身のため、もともとはシステム側の仕事も多かったのですが、いつの間にか「ブランディング」を業務に取り入れるようになりました。

自社の営業活動をするにも、交流を広げるにも、自社の「ブランディング」個人の「ブランディング」はとても大事だと痛感しながらやってきたこの20年です。
どういうお客様に来ていただきたいか、どういう人物だと覚えていただきたいか。日ごろもそんなことを考えながらデザインやコンテンツを作成しています。

CUBEでは今年更に「ブランディングサービス」に力を入れていこうと考えているのですが、そんな中、NewsPicksの【星野リゾート代表が語る「ブランディング戦略」はサザンに学べ】という動画を見ました。

とっても勉強になったので記事に纏めたいと思います。
特に星野さんの話が勉強になったので、星野さんの部分を主にピックアップしたいと思います。
何度も繰り返し見てしまいましたが、見るほどに新しい気付きがあります。

NewsPicks
【星野リゾート代表が語る「ブランディング戦略」はサザンに学べ】

ブランディングの一任者である四名のゲストを招き、議論する動画となっています。

<ゲスト>
星野佳路(星野リゾート 代表)
梅本龍夫(立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 客員教授)
齋藤太郎(株式会社dof コミュニケーションデザイナー/代表)
宮地伸二(AGC株式会社 代表取締役/副社長執行役員)

ブランディングが会社に及ぼす価値とは?

一人一人にこの回答を出してもらいつつ、考えを述べてもらうというコーナーです。
それでは順に…

星野佳路氏
Sellingを無くすこと(記憶に埋め込んだ情報の束)

自社のブランディングに踏み切る理由は、集客の効率化である。

ホテルに来ていただこうと思うと「このホテルはこういう部屋でこういうベットで、どのように良いホテルです」などという説明を都度しなくてはいけないものの、ブランディングができていたら「星野リゾートが運営しています」というだけで、こういうホテルだろう・こういうスタッフがいるだろう・こういうサービスがあるだろうという情報を束として、記憶に埋め込むことができる。

多くの人の記憶に埋め込む作業を25年やり続けている結果、一つ一つを説明しなくても、どこどこに星野リゾートが開業しますというだけで来ていただける。そしてその期待に応えることができると満足度が取れて、集客の効率性に繋がり営業活動が要らなくなることが最大のメリット。

ブランディングとマーケティングは違うもの、ブランディングと営業は違うもの、そうは言っても、ブランドが「選ばれるきっかけになる」というのは間違いなくその通りです。
「集客の効率化のためにも、徹底したブランディングを」
まさに、深く共感しました。

ブランドを定着させるには、10・20・30年同じメッセージを出し続ける一貫性が大切。

社会との接点はありとあらゆるところにあり、例えば経理の人が普段話す銀行の人が、旅館やホテルを利用するお客様にもなり得るので、組織の全スタッフが星野リゾートらしくなければいけない。

記憶に埋め込むには、同じメッセージを伝え続ける。
記憶に残すためにはちょっと面白く、くすっと笑ってもらうくらい人と違うことをしなくては記憶に残らない。
広告費を使わずにどうやったらブランドを立ち上げられるかということをしてきた。

目に留まる面白さがあるメッセージ。
認知を広めてから質を高める施策をする必要がある。
まさに共感します!

星野リゾートのホームページを見てみました

こうおっしゃっている星野リゾート星野佳路氏。
私も星野リゾートと聞くと「良いホテル」というイメージがありますが、そんなに詳しくは知らなかったので、ホームページを見てみました。

ホームページのファーストビュー、少し以外でした。
もう少し「ホテル・リゾート」というラグジュアリー観もあるものなのかな?と勝手な想像からイラストテイストのアニメーションだったからです。

しかしその下にスクロールすれば、イメージに近い写真が出てきました。
本当に上質な空間を作り出していますね…。

ファーストビューのイラストテイストの雰囲気は、社長の「カジュアルで新しいものを柔軟に取り入れる、フランクな人柄」そんなところも出ているのかなと思いました。(社長のお人柄、全然知らないですが)

そう思いながら、どういう思いを持った会社なのか?「私たちについて」ページを見てみました。
こんなプロジェクトもやっているのですね!面白いです

100 TRIP STORIES 〜旅は魔法〜
世界の若者100人、日本旅レポート

外国人に、日本の好きなこと・嫌いなこともインタビューしていて、読むと「なるほどな」と思います。駅のエレベーターがなかなか無いので荷物が大変とか…。私もベビーカー大変です💦駅によっては、かなり不便で、なんでこんな遠いねん💦って思います。

そして、会社沿革として星野リゾートの歴史を説明した動画が貼ってあります。

【公式】星野リゾート|歴史のご紹介

今の社長は5代目なんですね!初代の社長からそれぞれが挙げてきた功績を楽しく手短にまとめていますが、どの代の社長もすごいです。

旅行に行って旅館に着いた時のホッとした安心感と、そこで過ごす時間の癒しや、子どもたちが楽しんでいる笑顔の時間、毎日の日常から離れたとっても記憶に残る旅館での時間。しかも田舎に星野リゾートができることで地域活性化にもつながり、なんだかかけがえのない仕事だなと感動してウルウルしました。
この動画のカジュアルな雰囲気も、現社長のお人柄もあるのかなと思いました。(全然知らんけど💦)

タイトルにある【「ブランディング戦略」はサザンに学べ】というのはどういうことか?

そして、この動画のタイトルにもある【「ブランディング戦略」はサザンに学べ】というのは、なんなのか?というのが、この動画の最後の方に星野社長がお話ししてます。

動画の最後、よくある質問の中で、こういった質問が出ました。

スタートアップ・起業してから三年程度のまだまだ若い企業では、ブランディングというのはどう活用していくべきでしょうか?
宣伝など予算が少ない中でどうやって活動すればよいでしょうか?

質問者さんより

星野社長はこうお答えになりました。

僕は「サザンオールスターズの戦略」というのを社内で言っています。
彼らのデビュー曲は「勝手にシンドバッド」なんです。
「勝手にしやがれ」とピンクレディーの「渚のシンドバッド」がレコード大賞に入っている頃だったんです。
彼らは何も関係ない歌詞と全く関係ないタイトルで入ってきたんです。
つまり、彼らはおちゃらけバンドとして、とにかく認知度を取りに行ったんです。
認知度を取りに行っておいて、認知度が上がった段階で「いとしのエリー」を出して知覚品質をバッと揃えていったんです。
スタートアップは僕はそれをやるべきだと思う。
おちゃらけていいから最初は認知度を取りに行く。これが一番大事だと思う。これがお金がかからないブランドを立ち上げるための方法だと思う。
最初から知覚品質に行ってはいけない。最初は認知で特化するのが大事だと思います。
炎上も素晴らしい価値です。炎上こそ認知度をガッと上げますので、そこからその後のものがついてこれば、炎上こそマーケティングだと思う。

会場全体が「なるほど~!」という空気間に包まれました。
認知度→知覚品質の順なのですね。なるほどです。

この考え方は、星野社長はこの本を教科書として学んだそうです。
(別の本・動画で見ました)
ブランド・エクイティ戦略
―競争優位をつくりだす名前、シンボル、スローガン

本当に勉強になりました。
星野社長のお話し…。
これをきっかけに、色んな動画を見て、いろんな本を読みました。
星野リゾートに行ってみたくなりましたし、好きになりました!

さて次に

齋藤太郎
社会との関係構築 三方よし

ブランディングというのは会社のことを好きになってもらうことであり
もともとある良いところを探して磨いて世の中に届けていく必要がある。
三方:売り手・買い手・世間、全部に効能があると思う。
会社の人たちは会社に誇りをもってもっともっと好きになる、その売り手(社内)へのメリットはとても大きいと思う。
買い手・世間共に良いところをきちんと届けることですべてにメリットがある。ブランディングは経営と密接につながっていて、ブランディングができているところはトップが意識をしっかり持っていると思う。

そうですね、ブランドが浸透しているとすべての人にとって良い影響があると思います。しかも経営者がしっかり決めてしっかり守る文化を創っていかなくてはいけないと思います。

梅本龍夫
山の高さと谷の深さ

山は急にできるものではなくてものすごい時間がかかり隆起する、その例えであり、山=ランドスケープが出来上がる。
スターバックスの例でいうと、一店舗でもスターバックスだけどその一店舗が輝いていれば小さいけど山にはなる。一つ一つの店が輝いていて心がこもっていたら大きな山になる。
谷には堀のような役割があり、一旦山に入ったお客様が谷を見て、山にとどまってしまう、そんな山谷の方程式だと思う。
ブランドの逆はコモディティ、どこにでもあるもの。価格競争になってしまう。


宮地伸二
社外/社内効果

社外社内にとってどちらにもとても重要。
AGCが年配の方への認知しかなかったけど、ブランドを変えてCMを打つことで若い人たちへの認知がアップした。

AGCのCMって一時、めちゃくちゃ頻繁に流れてましたよね…?
CMの俳優を誰使うかっていうので、認知には影響がありそうに思いました。

若い人に人気の俳優を使って、若い人の認知度を一気に引き上げた感じがします。

さいごに

旅館業と私のようなWEB制作業は全く違うものなのですが、サービス業の1つとしてはお客様に選んでいただく視点がとても勉強になります。
私の学びはすべてCUBEのお客様に使っていきます。

いろんなブランディングについての動画がある中、このYoutubeは本当にわかりやすく勉強になりました。
星野社長の本を色々と読んで勉強しようと思った次第です。

また学んだことを発信していきたいと思います!


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