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起業家おかんが起業した唯一の理由

前回の記事では、起業したい!と言いだした息子と、その友達が「起業したい本当の理由」について語ってもらった。

概ね起業したいと言い出した経緯と考え方は見えてきた。

しかし、起業家おかんは息子に「金はない、技術も知識も経験もない。無いない尽くしなのになんで起業したいん?起業は甘くないで!まして友人と会社なんて将来もめる可能性がある。それでも起業考えてるん?本気なん?」攻撃的に畳みこむようにまくしたてる。

一番大事な起業家マインド

すると一瞬怯んだが、目をクリクリさせながら無邪気な顔で「今は悩んでるけど、自分でやりたい事業を作ろうと思ってるねん。起業して儲けてみんなに恩返ししたいねん」こちらがびっくりした。本気なんや・・・・そして、皆に恩返し・・とう言葉が気に入った!これや!これ!起業するというのは、マインドが一番大切だと考える。

もちろんお金を稼ぎ続けるということがミッションではあるが、それ以前にお金が本当に欲しいのか?という問いかけを自分自身に問い続けなければならない。

何年会社してると思てんねん。おかんの苦労がわかるか・・・と起業家おかんがどのような想いで立ち上げ、今も頑張り続けれているのか。あらためて何故、自分が起業したのかを思い出すことになった。

起業家おかんが起業した唯一の理由


起業家おかんが、起業した理由は1つだけ。女性が一生働きつづける環境をつくりたいと考えたからである。当時務めていた、1980年代はパソコンもインターネットもまだ出てきていない情報処理業の会社だった。主に大手企業のコンピューター室をサポートするのが仕事で、そこで企業の書類をデジタル情報化するため、入力パンチや磁器媒体に記憶・加工といういわゆる工学部が出身の領域だったのだ。

男性中心の社会の中でも、当時のこの会社はめずらしく女性が花形で女性が役職を任せられていた。元々負けず嫌いの性格だったのか、早くに役職をもらい、楽しく、生き甲斐を持って働いていた。

母の癌が発覚

ところが、母が癌になり、余命いくばくもないということで退職し看病に専念することになった。その時の喪失感とキャリアに関する未練はかなりものだった。結局母は亡くなり、復帰しようかと考えたが、勤務時間やキャリア育成のためには、正社員で働くことは厳しかった。その想いが強くあって、知識や経験を活かして、働き続けることができる環境、多様性を認める会社をしたいと想い自分で起業したのだ。

だから会社は、社会性があり、何より想いがなければならない。それが身近でも誰かの役に立つ事業でなければならない。起業家とは想いを実現させる実践者なのだ。

ということで次回は、起業家として、「事業を選ぶときのポイント」について書いていこうと思う。

次回に続く・・・



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