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インドネシア駐在編

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#海外生活

プンバントゥーの一日

プンバントゥーの一日

プンバントゥー(女中さん)は家族帯同で赴任してきた日本人一家が最初に出会うインドネシア人です。
彼女たちはジャカルタ近郊の農村から出稼ぎに出てきました。
出てきたときは14~15歳ぐらい、まだ何も知りません。
最初は、チュチ(洗濯・掃除係)として、やがて台所で日本人のニョニャ(奥様)の手伝いをしながら日本食の料理法を覚えて、コキ(料理番)に出世します。
何十年もコキをして、若い日本人の奥様より日本

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イスラム社会の中で暮す

イスラム社会の中で暮す

インドネシアは数の上では、世界最多のイスラム教徒が住む国ですが、イスラム教はインドネシアの国教ではありません。日本帝国陸軍が3年ほど軍政を敷いた後、第2次世界大戦の敗戦でインドネシアから撤退するとき、オランダからの独立を望むスカルノ・ハッタ両氏に向かって若い日本軍参謀が忠告しました。

「これから起草するインドネシア憲法の中で、イスラム教を国教にしてはいけません。貴方たち政治家よりイスラム聖職者が

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