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腰椎レントゲン画像の読影
こんにちは!腰痛マガジンメンバーのこじろう(@reha_spine)です。
今回は腰椎レントゲン画像の読影についてまとめていきたいと思います。
実際のレントゲン画像と照らし合わせながら、部位の確認や見るべきポイントについてまとめていきたいと思います。
レントゲン画像からは様々な所見がみられるため、見るべきポイントを知っておけば、病態の把握や予測に非常に有用な情報源となります。
今回の記事は特に以下のような方にオススメな内容となっております!
✔︎ 腰椎レントゲン画像の読影が苦手な方
✔︎ 腰椎レントゲン画像のチェックポイントを学びたい方
✔︎ 腰椎の代表的な変性所見や腰椎変性すべり症、腰椎分離症、悪性腫瘍の特徴について学びたい方
では本題に移っていきましょう!
▶腰椎レントゲン画像の概要
レントゲン画像は骨・関節などの形態異常や骨質の評価に有用です。
レントゲン画像を評価する際には「ABCS」を評価することがポイントとなります。1)
【骨レントゲン画像のABCS】
☑Alignment(配列)
:骨相互の位置関係
☑Bone(骨)
:変形・骨皮質の連続性・骨梁の乱れ
☑Cartilage(軟骨)
:関節裂隙の狭小化
☑Soft tissue(軟部組織)
:異物の有無・軟部組織の腫脹や血種
更に以下の点にも注目して読影を行います。2)
<椎骨の輪郭>
骨折、感染、腫瘍、骨棘、分離症など
<骨陰影>
全体的減弱→骨粗鬆症
部分的減弱→感染 or 腫瘍
部分的増強→脊椎症、腫瘍、骨折治癒過程
<配列>
側弯症、分離すべり症、変性すべり症
<椎間板腔>
狭小化→椎間板ヘルニア、脊椎症、感染
<椎間関節>
肥大または硬化→椎間関節の関節症
画像所見にてよくみられる変性所見としては椎間板高の減少で、次いで骨棘形成や椎間関節の変化、すべりなどが特徴です。
骨棘形成は椎間板にかかるストレスの結果とされています。
すべりは椎間板と椎間関節の変性の結果といえます。
さらにこれらが複数生じることで側弯・後弯などの配列に異常をもたらします。3)
▶X線の透過について
X線が透過しやすい空気は黒く映ります。
脂肪は黒っぽい灰色、筋(水)は白っぽい灰色、として映ります。
X線が透過しにくい骨や金属(インプラント)は白い影として映ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1676579842955-BMJxaqQXXt.png?width=1200)
つまり、空気→脂肪→筋(水)→骨→金属の順に白く映ります。4)
![](https://assets.st-note.com/img/1676579878527-9ZDEcDhfY5.png?width=1200)
▶正常な腰椎レントゲン画像と変性所見のみかた
レントゲン撮影は特に指示がない限り臥位で撮像されます。3)
しかし、最近では立位で撮影する病院や施設なども増えてきているようです。
【正常な矢状面での腰椎画像】
![](https://assets.st-note.com/img/1676579950543-vqcC0U5t0E.png?width=1200)
【変性所見のチェックポイント①】
ここから先は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95778301/profile_b3de23b87d1d0235b7ea25f3e534aa90.jpeg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
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