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「えらいこっちゃ」と言いたい人々

 この人達を最初に見たのは約50年前、
僕がまだ、中学生の頃です。
「今から30年以内に石油が枯渇する」
「これは、えらいこっちゃ」と、全マスコミが
言い始めたのです・
当時は、これが広く信じられていて、
中東で戦争もありました。
しかし、50年経っても石油は無くならず、
石油価格が何倍にも跳ね上がって石油メジャーが
儲けただけで、
その後、新たな油田や、シェ―ルオイルなども
開発されたのは、皆さんご承知の通りです。

その次の「えらいこっちゃ」は
ダイオキシン汚染です。
焼却炉の中で発生したり、食物連鎖で濃縮され
汚染された肉類を食べると悪影響があり、
数グラムで何十人もの人を死亡させるほどの
史上最悪の猛毒だという触れ込みで、マスコミは
連日、ヒステリックに報道していました。
しかし、今ではダイオキシンで一人の死亡者も
出ていない事が分かっています。

またある時は
「金属の銅が無くなる」「えらいこっちゃ」とマスコミが
騒ぎ始めたました。
「この勢いで、世界中の途上国に電話線の有線通信網を
ひいていくと、確実に電話線の主原料の
銅が枯渇する」と、学者も言い始めたのです。
それを、マスコミが煽り、当然、銅価格は上がり、
皆が買い占めに走りました。
しかし、その騒動は続かず、携帯電話の出現もあり、
銅線の需要が一気に減り、騒ぎは収束しました。
やはり儲けたのは、これを仕掛けた金属の先物取引などを
牛耳っているメジャーでした。

最近は地球温暖化が「えらいこっちゃ」になっています。
「石油が枯渇すれば温暖化は起こらないはず」
という自己矛盾はさておき、
「二酸化炭素は温暖化の原因か」は諸説があり、
真実は、後で歴史が明らかにしてくれると思います。
最近の温暖化で、災害が激甚化して、台風が巨大化し、
線状降水帯の発生で豪雨災害が増えていると、
マスコミが連日騒いでいます。

しかし、過去の資料をよく調べると、
昔から室戸台風、伊勢湾台風、狩野川台風など、
巨大台風は定期的に日本にやってきているし、
僕の地元でも,50年前、7月に一晩に508mm
もの雨が降った七夕豪雨と呼ばれる、
とんでもない豪雨があり、
増水でJRの鉄橋が流されたり、
路面電車が廃線になるなどの
甚大な災害がありました。

話題の「線状降水帯」も、まるで、最近新たに
発生してるようにマスコミは伝えていますが、
そもそも名前を「集中豪雨」から「線状降水帯」に
付け変えただけで、縄文時代から
日本の豪雨は、もともと梅雨時期の気圧配置から、
雨雲が線状に滞留して、集中して降るように出来ています。

また、二酸化炭素の排出権が各国間で取引され
巨大市場となり、大きなお金が動いています。
それに伴い、リサイクルや、持続可能社会、SDジーズを
名乗ると、簡単に国からの予算がついて、
企業や自治会にまでお金が回ってきます。

僕は過去「えらいこっちゃ」でテレビの視聴率が上がり、
新聞、雑誌が売れ、利権が動いて大きな。お金になるのを
何度も見てきました。
「えらいこっちゃ」は商売です。

これからの新型「えらいこっちゃ」は、
「多様化」ではないかと、僕はにらんでいます。
パリオリンピックでもジェンダーの問題がクローズアップされ、
日本国内でも多目的トイレや、更衣室が増築されています。
理不尽な利権や法律、民意も、多様化を武器にされたら、
差別だと弾劾され、権利を主張されると、
だれも歯向かえなくなる時代が、
実はすぐそこまで来ています。

これは「えらいこっちゃ」

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