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「AI,開発の落とし穴」人間を模倣するも、そもそも「人間とは何か」が分からないジレンマ

最近、急成長している
ものにAI, 技術があります。
AI,は人間に似せて
開発、設計していくので、
まずは、人間の研究から
始めなければいけません。

人間は、いったいどういう
プロセスで、考えや発想、
行動を、コントロール
しているのか。行動とは、
どういうロジックが
存在しているのか。

今、改めて、人類は、
「人間とは何か」
という課題を、
突き付けられています。
「機械らしさ」とは、
「人間らしさ」とは、など、
分からない問題が山積みです。

AI,と人間の一番の違いは、
最も簡単に言うと
体を持っているかどうかです。

しかし、最近、人間に対する、
ある、研究実験で、改めて
驚くべき事が分かりました。

その実験は、人が、
何かをしようと、
思い立ってから、
行動するまでの、プロセスを、
被験者の頭と、
腕に電極を着けて、
データを取る実験でした。

その日は、被験者の前に
コップの水を用意し、
飲みたくなったと、
思った瞬間に、
スイッチを押してもらい、
コップに手が伸びるための
筋肉が動きだす瞬間を
データで捉えたのです。
しかし、ここで驚くべき
データが取れました。

脳が「飲もう」と思い立つ→
脳から「動け」と
電気信号が出る→
手の筋肉が動く→
コップをつかむ→水を飲む
常識では、そういう順番で
データが取れるはずでした。
しかし、なんと、
この順番が違ったのです。

一番最初に取れた信号は、
「手が動け」という信号で、
その後、「思い立つ」という
信号の順番だったのです。

これは、きっと
被験者の個別の癖だ
と考え、その後、
何十人の人に同じ実験を
試みましたが、
すべて。
動けという命令信号が
先で、思いが後でした。

人間は思い付く、
そのコンマ何秒か前に、
すでに腕は動き出して
いたのです。

つまり、それは、
「人間には自由意志が無い」
という実験結果でした。

これは、
学界でも大きな話題になり、
大勢の違う学者が、
何度も実験を
繰り返しましたが、
事実であることが
証明されました。

手を動かしてから、
後付けで「喉が渇いたから」
と、つじつまの合う言い訳を
脳で考えていたのです。

つまり、これは、
人は脳で考えるのではなく、
外側のどこからか
信号を受けて動いているのか、
または、体のどこか別の所で
思考しているのではと、
推察出来ますが、
正解はまだ分かりません。

日本語の慣用句では、
体を用いたものが多くあります。

腹に落ちた、腹に一物
腹立たしい、腹を据える
腹の虫が治まらない
腹を探る、腹黒い
腑に落ちる、
胸にしまう、胸が熱い、痛い
胸が張り裂ける、胸を開く
胸をこがす、胸を痛める
胸を借りる
などなど、

心の内側を表した
慣用句が多いのが不思議です。

僕は、いつも大事な事を
考える時には、意識を
頭ではなく、胸に
持ってきて考えるように
してます。
納得する結論が出たら、
比喩ではなく、意識を、
腹に落すようにしています

瞑想をしている時も
自分の意識は、頭ではなく
いつも、胸のあたりにあります。

僕の直感ですが、
人間は、脳だけでなく
背骨に続く脳幹から、
胸、腹で思考しているように
感じます。

AI,開発も今後は、
実物の機械的な体を
同時に制作すべきで、
転んだり、
手で触れたり、歩いたり、
ぶつかったりしながら
失敗や苦難を体で
リアルに経験させ、
その体の経験を、
フィードバックをして
セットで開発しなければ、
成功はないと思っています。

人間側も、これを機に
脳中心主義ではなく、
もっと、体の、
働きや感覚の重要性を
再認識するべきだと感じます。


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