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6/25 ラオス南部の楽園で瀑布に圧倒される 【ドンデット】

バックパッカー沈没の地。
ラオス南部の楽園。
最後の秘境。

それが、カンボジアとの国境付近に位置するシーパンドン(Si Phan Don)の異名だ。
シーパンドンは現地の言葉で「4000の島」を意味しており、その名の通り広大なメコン川の中洲にいくつもの島が浮かぶ。
そんなシーパンドンのうち、最もリゾート地として開拓されているドンデット島(Don Det)に滞在している。

雄大なメコン川、南ラオスののどかな田園風景、自然と調和した人々の暮らし、我が物顔で島内を歩く鶏や牛。

時間が止まったような島は過度に観光地化されているわけではなく、まさしく旅人が長逗留するのにおあつらえ向きな雰囲気を醸し出している。
小さな島にはシンプルでこぢんまりしたバンガローが並び、適度に洗練されたレストランがメコン川に迫り出すようにして立つ。
どのレストランにも雑魚寝できるスペースがあり、まるで島全体がバックパッカーを沈没させようとしているかのようだ。

さて、そんなシーパンドンだが、ドンデット島に隣り合っているドンコーン島(Don Khon)に圧倒的な存在感を誇る観光スポットがある。
ソンパミット滝(Somphamit Waterfall)である。

午前8時半。
まだ涼しいうちにソンパミット滝に向かう。

ドンデットとドンコーンは橋でつながっていて、歩いて渡ることができる。
ラオスがフランスの植民地だった時代、この小さな島にも鉄道が敷設されており、その鉄道橋の名残が両島を結ぶこの橋だというわけだ。

滝に向かって、平和を具現したような一本道を歩く。

20分ほど歩いて滝の入り口に到着。

廃墟のようなゲート

ちょっと手前から、水が流れ落ちるゴウゴウという音が聞こえ、期待が高まる。
入場料30000キープ(約250円)を払って橋を渡る。

滝はまだ見えないが、音はいよいよ大きくなる。
立て看板の方向に沿って歩く。

投網少年

そしてついに、滝の一端が視界に入った。
まだ一部しか見えていないが、相当な迫力だ。
そう、ソンパミット滝は、圧倒的な水量を誇るメコン川が不規則に顔を出した岩の間を流れ落ちる激流の総称なのだ。
この瀑布は、アジアでもトップクラスの水量を誇るという。

実はシーパンドンには、ソンパミットを凌ぐ規模の滝が他にもあるらしいのだが、このソンパミット滝だけでも大満足だ。

鋭く突き出した岩に分断された川の水はすぐに合流し、再び離れ離れになる。
そして、その度に勢いを増す。
圧倒的な水流、水量、勢い、音。
これが川だなんて信じられない。

ジップラインもできる

観光客はぼく以外に誰もいない。
午前の割と早い時刻に来たとはいえ、こんな絶景を独り占めできるなんて贅沢の極みである。
世界に有名な滝は数あれど、ここまで観光客がいない瀑布など存在するのだろうか。

写真よりも臨場感が伝わる動画をどうぞ↓

ビーチの矢印を見つけたので行ってみる。

うーん、これがビーチ?

滝には1時間半ほど滞在。

引き上げる投網少年たち
釣果は親指サイズの小さな魚

興奮冷めやらぬまま島内の探検に繰り出す。
島のチルい写真をまとめてどうぞ。

夕食を食べながらサンセットを見ようと、日没の1時間半前に対岸のレストランに向かう。
が、スコール秒読みの空。
遠くの方で雷鳴が聞こえ、冷気が肌を撫でる。

ちょうど目当てのレストランに着いたところで、大雨が降り始める。

1時間ほど島の上に居座った雨雲は、日没の直前に流れ去る。

残念ながらサンセットは拝めず。

極上の楽園を満喫して1日が終了。
バックパッカーが沈没するのも納得の島だ。

今日の出費

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