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6/7 旅は上々の滑り出しを見せた 【バンコク→ホアヒン】

南インドに引っ越してきて以来初めての、そして1年半ぶりのインド国外へ。

まだ日の出の気配も見せない早朝5時、バンコクはドンムアン空港に到着。
空港内で両替とシムの購入を済ませ、空港直結のドンムアン駅へ向かう。

電車を待っている間に空が白み始める

交通の要であるバンスー駅で降り、長距離列車の発着所となっているクルンテープ駅へ歩いていく。
バンスー駅とクルンテープ駅は駅構内で繋がっている。

今日の最終目的地は王室御用達のリゾートとして知られるホアヒンだが、その前にペチャブリーというところで途中下車し、寄り道観光をする。
クルンテープ駅の窓口で、8時10分発の急行列車のチケットを購入。

チケット代は384バーツ(約1,500円)。
普通列車だと数十バーツで行けるらしいことを考えると急行の運賃はかなり割高だが、飛行機内であまり眠れなかったぼくは他の選択肢を検討する余力もなく、直近で発車する列車のチケットを購入した。
実際、程よく冷房の効いた車内でリクライニングを倒しながら仮眠をとることができたので、結果的にグレードの高い列車を選んで良かった。
初日なので、あまり無理はしたくない。

車窓風景。日本と言っても分からない。

乗車時間は3時間半ほどだったが、無料の車内食が2回も提供された。
お高いだけのことはある。

普通に美味しかった。

列車は定刻より30分遅れて、11:30にペチャブリー駅に到着。

駅から歩いて30分ほどのところにあるカオルアン洞窟(Khao Luang Cave)という洞窟寺院を訪れる。

歩道を歩いている最中、のどかに鳥や虫の声が聞こえてきて、ふと違和感を覚える。
違和感の正体は「静かさ」だった。
インドだとひっきりなしに聞こえるクラクションの音が全くしない。
歩道はちゃんと整備されているし、ゴミや牛の糞も落ちていないし、何て快適なのだろう。

タム・カオ・ルアンとは王室の洞窟(Royal Cave)という意味。その名の通り、ラーマ5世がラーマ3世とラーマ4世に捧げるために造り、ラーマ6世は瞑想に訪れたと伝えられいるらしい。

シーサー的な?
洞窟の中や周辺は野猿が多い
岩の切れ目から差し込む陽光が神々しい

観光を終えて13時過ぎに鉄道駅に戻り、本日の最終目的地であるホアヒン行きの列車を尋ねると、次の便は16:24発とのこと。
3時間ほど待つことになるが、急ぐ予定もない。
駅周辺をちょっと歩いたり(特に何もない)、数年ぶりにタピオカミルティーを飲んだりして時間を潰す。

実に1年半ぶりにコンビニエンスストアなるところに入ってみたが、あまりにも日本と変わらなくて感動した。
南インドには、日本にあるようなコンビニがない。

駅犬
僧侶・障がい者・高齢者専用席

列車は定刻通りに来た。
今回はエアコンなしの普通列車で、運賃も安い。

目的地のホアヒンまで1時間余りの道中だったが、向かいに座っていたおばさんからガパオライスをお裾分けしてもらうといったハートフルな交流もあった。
ぼくも何かお返しをと思い、ちょうど駅で売られていたコアラのマーチをあげたが、あまり嬉しそうではなかった。残念。

ホアヒンは王族が開拓したリゾート地だけあって、駅舎が凝っている。
華美というわけではなく、品があって良い。

予約していた安宿にチェックイン。

ゲストハウスの無防備な猫

もう陽も暮れかけていたので、ゲストハウスの周りを少しだけ歩いてみる。

中華寺院
ホアヒンビーチ
繁盛する大衆食堂

ナイトマーケットまで足を伸ばしてみたが、いかにも観光客を相手にしているような雰囲気で、個人的にはあまりはまらなかった。

ホイアンの中心地は洋風のバーやレストラン、怪しいマッサージ店が軒を連ね、夜になると活況を呈する。
だからと言って騒がしすぎるわけではない。
程よい落ち着きがあって好ましい。




ドンムアン空港から市内に出て、そこから長距離列車に乗ってペチャブリー駅で途中下車し、最終的にホアヒンに行く。
あらかじめ路線図や時刻表は確認していたが、今日の旅程に関してうまく事が進むか心配があった。
しかし実際は特にトラブルもなく、おおむね予定通りに1日を終えることができた。
旅は上々の滑り出しを見せた、と言って良い。

今日の出費

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