6/29 移動に次ぐ移動 【サワンナケート→ヴィエンチャン→ポーンサワン】
午前6時、ヴィエンチャン行きのバスに乗る。
ラオスの首都であるヴィエンチャン(Vientiane)には、6年前に訪れたことがある。
だから今回は観光はメインではなく、あくまでもポーンサワン(Phonsavan)という街へ行く中継地点としてヴィエンチャンに行く。
中継地点とはいえ、サワンナケートとヴィエンチャンの道のりは約450km。
荷物の運搬も兼ねた路線バスなので、乗車時間は10時間を超えるだろう。
定刻通りに出発したバスだが、案の定、荷物の積み下ろしや乗客の乗り降り、謎の待機時間などがあって遅々として前へ進まない。
最初のバスターミナルを出発してから4時間経っても、60kmほどしか進んでいないのだ。
果たして今日中にヴィエンチャンに着くのだろうか?と不安になったが、最初がのんびりだっただけで100kmを超えたあたりからバスは猛スピードで進み始めた。
日が暮れかけた頃にバスはヴィエンチャンの街に入り、すっかり真っ暗になった午後7時にバスターミナルに到着した。
13時間もバスに乗っていたわけだが、思っていたよりはスムーズだった。
ネットで調べた情報だと、ポーンサワンのあるシエンクワーン(Xiengkhouang)県行きのバスは北バスターミナルから発車するらしい。
ヴィエンチャン市内にはバスターミナルがいくつかあるらしく、サワンナケートから来たバスが停まったのは南バスターミナル。
両バスターミナルの間は約8kmの距離がある。
今日中に北バスターミナル周辺に移動するか、明日の朝にするか。
迷ったところで、一応、南バスターミナルからシエンクワーン行きのバスが出ていないか窓口で確認することにした。
先ほど「ネットで調べた情報」と書いたが、これは5年前に書かれた記事で、今はスケジュールが変わっているかもしれないからだ。
するとラッキーなことに、シエンクワーン行きのバスが出ていると言う。
しかも、午後8時にスリーパーバスが発車するとのことだ。
昼間のバス移動中、日中の長距離移動は時間の無駄だと考えていたので、寝ている間に目的地に着くのは都合が良い。
ぼくはすぐにチケットを購入して、ちょうど1時間後に発車する寝台バスに乗り込んだ。
移動に次ぐ移動で1日が終わった。
地上に止まっている時間より、バスに乗っている時間のほうが長い1日だった。
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