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ロケハン:原宿

「ぶらり、〇〇」というタイトルでスナップ写真を投稿し続けてきたけど、思うところがあり変更した。「ぶらり」という表現には目的意識が感じられない。僕が写真を撮る理由はもっと能動的なものであったはずだ。

「ロケハン」はロケーションハンティングの略。これ、調べてみたら和製英語のようだ。本来の英語表現だと location scouting というらしい。言葉の意味や表現はともかく。

ずっと僕は「探している」のだ。「映画的な情景」と「映画的な表現」を。そしてそれを写真で実現する方法を。

しかし、とはいえ「映画的」と言っても、時代や国やジャンルによって映像表現の傾向は多様で多岐に渡る。僕の目指す方向性とは?僕はどこを目指せばいいのだろうか。それは「映画的」ということを意識し始めた当初から変わっていない。

アンドレイ・タルコフスキー、テオ・アンゲロプロス、ヴィム・ヴェンダース、ヴィクトル・エリセ、、、各々が独自の作風を確立している映像作家ではあるけれど、彼らが作り出す映像に僕はある種の共通点を感じ取っており、僕はその領域を目指しているのだと思う。

それはおそらく現実と非現実の狭間。対象となる実在の風景や人物は誰の目でも捉えることができるけれど、映像に変換されたそれは作家本人だけが見ているもの。見ようとしているもの。或いは見せようとしているもの。

言葉で表現するのは難しいけれど、だからこそ写真で追及していくしかないのかもしれない。

* * *

最後にオマケの乗り鉄雑談。

原宿駅には改札が二つある。表参道側の出口って前からあったっけ?新しく作られたのか改修されたのか記憶が定かでないけれど、こっちの改札周辺の景色を僕の感覚で端的に表現するなら「余りにも現代的でつまらない見栄え」である。

一方で竹下通り側の改札はかつての駅舎の佇まいを残していて歴史を感じさせてくれるところが良い。それは良いのだが、いたるところに設置されている「パスワード」に関する看板、あれはどうにかならないものか。(投稿内トップの画像にも映りこんでいる。)発想が面白い看板だとは思うけど写真に収める際に見栄えが良くないし、設置されている数が多すぎる。あの看板、どこの会社が何の目的で設置しているのだろう。調べてみたら記事が見つかった。なるほど。


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