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作曲とポートレート撮影の共通点

今回はキヤノンの写真。ソニー編はこちら。

前回、「ポージングはモデルさん任せ」ということについて触れたけど、「あ、なんかこれってバンドで曲作る感覚に通じるものがあるな」と思った。

Studio Coucou は屋上を含めて 4 フロアあるのだけど、敷地自体はそれほど広くなく、また撮影当日は雨だったため屋上は使えなかった。その状況で僕と YUNA さん以外にも撮影しているモデルとカメラマンが4組くらいいたので、必然的に他の組の撮影の様子も目に入ってくる。

「少しあごをあげて」
「そうそう、もうちょっとだけ顔こっち向けてみようか」

と、細かいポージングの指示を出しているカメラマンがいた。それはカメラマンの中に既に明確なイメージがあるからできることなのだろう。これを作曲の場合に置き換えると、作曲者が演奏者に「ここはこう弾いてほしい」という指示を出す感覚に似ている。

一方の僕はというと、前述した通りポージングはモデルさん任せ。これはセッションを重ねて曲を作り上げる感覚に似ている。モデルさんはポージングで、カメラマンは構図や撮影の設定で、その組み合わせからマジックが生まれたり生まれなかったり。

どっちが正しいという話じゃない。一口にポートレート撮影と言っても、自分一人だけで作り上げる風景写真とは全然違うんだな、ということ。

ちなみにデータを後から現像する作業は、ミキシングとかマスタリングの感覚に近い。

<本日のBGM>

僕がバンド活動に本格的に入れ込んでいた頃、タワーレコードの試聴ブースで見かけた知らないバンドのアルバム。興味本位で聞いてみたら、一曲目のイントロからガツンとやられてしばらくは彼らに夢中だった。Grapevine の「退屈の花」。本当は「鳥」がよかったんだけど、Youtube で動画が見つからなかった。じゃあ「愁眠」はというとこれも見当たらない。ならば「涙と身体」はというとこれもない。というわけで「君を待つ間」。

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