心にいつも定食を。'22
スマホの写真フォルダを見返していて、気付いたことがある。
私はやたらと定食を撮影しているのだ。
というか、それはつまり、私はやたらと定食を食っている、ということである。
在宅時は基本的に自炊なので、外食のチャンスといえば旅先や出勤時の食事であるが、その際、数ある選択肢の中から定食スタイルの食事を選ぶことがやけに多いのではないか、ということに思い至った。
それはおそらく、私が下戸であるということにも関連している。
下戸は夜にも定食を食う。
居酒屋で数品頼んでちょちょいと一杯、もしくは家で晩酌、的なことはできないし気が進まないので、やはり定食的なものを食べたくなる。
そして、ラーメンやおうどんなど、小麦粉がしんどくなる、そんなお年頃(胃弱)。
疲れ切った下戸アラサーには白飯と汁と何かを与えておけば無問題なのである。
また、食費をケチり、粗食を繰り返しがちな毎日において、数週間に一度、概ね1000円以下でご褒美的役割も果たしてくれる定食。
ごはんとおかず(たまに丼)と汁物がいっぺんに出てくる定食は最強なのだ。
InstagramもTwitterもろくにやっていない私が、ただただ自身のスマホのみで記録として持て余している、世に出るはずのなかった定食たち。
映えたり映えなかったりする定食の一部を通して、令和5年も10日が経とうとしてはいるが、ここ1年を振り返ってみようと思う。
こうして定食を並べてみると、こんなに揚げ物ばっかり食って大丈夫か自分、と心配になってきた。
いっぺんに見るとなかなかのカロリー感だが、数週間に一度の外食定食なので許してほしい。(誰に)
そして定食は、ビジュアルの多幸感がすごい。
眺めているだけで、とてつもなく豊かな食生活を送っている気になる。
つまらない自分を形づくっているのは、こんなに素晴らしい食事だったのだ。
心にいつも定食を。
これからも食に限らず、バランス感覚を大切にした生き方を心掛けていきたいと思う。
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