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自分を好きになれない理由。


「自分を好きになるにはどうしたらいいですか?」

そんな質問を何度かされたことがあります。

そもそも自分を好きになれない理由はなんだろう?と考えてみました。

自分を好きになれないということは、自分で自分自身の価値を低評価している状態だと思います。

その低評価をなぜしてしまっているかというと、誰かと比べてしまっているからだと思います。

もっと見た目が良かったなら自信が持てたのに。
もっとモテる自分だったらよかったのに。
もっと裕福な家庭で生まれていたらよかったのに。
もっとコミュニケーションがうまくとれたらよかったのに。
もっとお金があったらよかったのに。
もっと愛情が欲しかった。

もっとこうだったら、もっとああだったらと自己卑下して自己否定してしまって、だからこんな自分は価値がないと思って自己嫌悪に陥ってしまっているパターンがあると思います。

しかしその理由のほとんどが誰かや何かと比べて自分の価値を測っています。

見た目だって、会話力だって、モテるモテないも、財力もほとんどが自分が誰かより劣っていると思っているから自分には価値がないと思い込んでしまっているわけです。

それをアドラー心理学では劣等コンプレックスと呼んでいます。

劣等感は必ずしも悪いものではありません。
例えばもっと野球が上手になりたいと毎日毎日素振りをしたり、トレーニングをしたりして練習をすることは今の自分はまだまだだもっとうまくなりたいんだという理由からの劣等感を使っているからです。

だから劣等感自体は悪くはないのです。

健全な劣等感は、他人と比べることじゃありません。
未来の理想の自分と現状の自分の差を埋めるために努力することが健全な劣等感なんです。

アドラーは、劣等感自体は健全なものだとし、不健全な劣等コンプレックスと分けて意味付けしています。

昨今、SNSが普及し、画面の向こうでは容姿端麗で、人気もあり、高価なものを身につけているインフルエンサー達がたくさんいます。彼らは僕達に劣等感を味わせまくってきます。

そんな人達を見て、僕達は現実の自分と彼らを照らし合わせ、自分の情けなさに虚しくなり、悲しくなり、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。

僕達は昔から他人と比べて自分の価値を測る癖がついています。
例えば、親からは兄弟と比較され、学校ではクラス内での学力や運動神経が比較され、モテる同級生を見ては羨ましくなり、自分の価値が低いと感じてしまっていた。

自分のことを好きになれない理由に他人と比較してしまうということはかなりの原因となっています。

だから自分を好きになるために僕達にできることは、まずは他人と比較することをなるべくやめてみることです。

僕達は自分という与えられた能力、才能、環境、人間関係の範囲でしかコントロールできないのです。

ひまわりが「バラいいなー。」と羨ましがっても、ひまわりはバラにはなれません。

ひまわりとして成長して輝いていくしかないんです。

僕達はきっと唯一無二の自分の価値を生み出すことができるはずです。
例えば、料理が好きとか、本が好きとかアニメが好きとか、歌が上手いとか、旅行に行くのが好きとか、コミュニケーションが普通にできるとか、何かしらの能力はきっとあるはずです。

その「好き」はきっと誰かに劣るかもしれないが、あなたの作った料理が好きとか、あなたの歌が好きとか、あなたに話を聞いてもらいたいとか、「あなただから」というファンも世界には必ずいます。

その時点で、あなたのファンにとってあなたは唯一無二な存在なんです。

「あなただからいい。」それを作りあげれば、他人との競争がなくなり、比較する必要もありません。

結論、僕達が自分を好きになるためにできることは、どんな自分だろうと、自分という人間を昨日よりも成長させることだけです。

あなたという種を植えて、土から芽が出て、成長して花びらを広げていくことだけなんです。

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