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避難経路を確認しておくことが安心に繋がる。忍者の危機管理【義盛百首 忍歌96】

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「大事なる 荷物を持てる 旅ならば まず門(かど)背戸(せど)の 道筋を見よ」
忍歌 義盛百首 第九六首

【現代語訳】大事な荷物を持っての旅では、まず門・背戸の道を確認する

【解説】大事な荷物、盗まれてはならない密書を持っての旅では、門(正面出入り口)と背戸(裏口)のルート確認を行う。宿で休憩しようという時も、敵の襲撃を受ける可能性がある。万が一を想定して逃げ道を確認しておくことが、用心であり安心に繋がる。

【超訳】建物の出入り口、避難経路を確認しておく。旅先のホテル、職場のビル、自宅でも災害など万が一に備えて避難経路を確認しておく。避難経路は確認しておくだけでも安心を得られ、もしもの時迷わず行動できる。何も知らない時は、突発的な事態に驚き行動できなくなるもの。


忍歌では、“大事な荷物を持って”という旅の目的がまず示され、“門・背戸の道筋を見よ”という対策が説かれる。

行為(旅)の目的(大事な荷物を運ぶ)を確認して、もしも(盗まれる)を予測し何をすべき(門・背戸の確認)か考える。

目的を確認して、危機から脱出するルートも考えておくことが何事にも大事である。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


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