起こるかわからない失敗は忘れて、思い切って取り掛かるのが忍者【義盛百首 忍歌55】
「武士(もののふ)は 危ぶみ無きぞ 良かるべし 前疑いは 臆病の技」
忍歌 義盛百首 第五五首
【現代語訳】武士は危ぶむ気持ちが無い状態が良い。疑ってかかるのは臆病者の技である。
【解説】戦事に関わる武士は起こるかも分からない失敗を考えて、恐怖や不安感に囚われて臆病者になってはいけない。危ぶむ気持ちを捨て去ったフラットな思考で挑む心が大事である。事ここに至っては淡々と任務を全うしなければそれこそ命を落としてしまう。
【超訳】起こってしまったことに対し一瞬驚き、恐怖し