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忍術の研究

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忍術について気づいたこと、現代のビジネス、デザイン、日常生活などへの活用法を考え書き記します。🗒🖋 (忍術とは、忍者のお仕事である「諜報活動・謀略・工作」などに必要となる情報収集…
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2021年2月の記事一覧

相手の話はよく聞き、自分のことは話さない。忍者の情報収集トーク【義盛百首 忍歌58…

「人を知り 我を知られぬ 仕業こそ 忍びの者の 巧者とはいえ」 忍歌 義盛百首 第五八首 【…

ターゲットの行動を追跡して目的を探る。忍者は探偵でもある【義盛百首 忍歌59】

「科人の つくるを知ると 思いなば 道を変えつつ 出会(いであ)いにせよ」 忍歌 義盛百首 …

「後先」両方の視点で問題を捉える。忍者の挟み討ち戦法【義盛百首 忍歌60】

「一人を 二人の忍び つけ行くば 敵を挟みて 後先にいよ」 忍歌 義盛百首 第六〇首 【現代…

ターゲットの自然な姿「素」を引き出す重要性。忍者の捜査テクニック【義盛百首 忍歌5…

「科人の 跡を慕(した)いて 目付けせば 姿を変えて 人に知られな」 忍歌 義盛百首 第五七…

物事は素早く遅れがないように!軽装でサッと出かけるのが忍者の潔さ【義盛百首 忍歌5…

「武士(もののふ)は ただ物事の 遅れなく 手軽き出立ち 潔きかな」 忍歌 義盛百首 第五六…

起こるかわからない失敗は忘れて、思い切って取り掛かるのが忍者【義盛百首 忍歌55】

「武士(もののふ)は 危ぶみ無きぞ 良かるべし 前疑いは 臆病の技」 忍歌 義盛百首 第五五首 【現代語訳】武士は危ぶむ気持ちが無い状態が良い。疑ってかかるのは臆病者の技である。 【解説】戦事に関わる武士は起こるかも分からない失敗を考えて、恐怖や不安感に囚われて臆病者になってはいけない。危ぶむ気持ちを捨て去ったフラットな思考で挑む心が大事である。事ここに至っては淡々と任務を全うしなければそれこそ命を落としてしまう。 【超訳】起こってしまったことに対し一瞬驚き、恐怖し

自分がミスした後のことも考えて準備。忍者の念入りすぎる仕事術【義盛百首 忍歌54】

「目付け者 または忍びに 行く時は 書置きをせよ 後の名のため」 忍歌 義盛百首 第五四首 …

足跡を残さない美しい仕事をする。気づかれないほど良い忍者の仕事【義盛百首 忍歌53…

「雪降りに 忍びに行きし 事あらば まず足跡の 用心をせよ」 忍歌 義盛百首 第五三首 【現…

良い仕事ほど気づかれない…忍者は人に気づかれないようにして働く【義盛百首 忍歌52…

「日月に 向かいし時は 影も無し 後ろ光(びかり)は 影ぞあらわる」 忍歌 義盛百首 第五二…

月の夜は黒っぽい服を着る。忍者のユニフォーム【義盛百首 忍歌51】

「月の夜は 白出立ちぞ 目にたたね 闇に忍ばば 黒き物着よ」 忍歌 義盛百首 第五一首 【現…

雷が光ったら注意せよ!忍者の自然現象に対する危機管理【義盛百首 忍歌50】

「稲妻の 跡光るこそ 吉事なれ 先に光るを 深く慎め」 忍歌 義盛百首 第五〇首 【現代語訳…

天の変化を事前に察知して引き際を見極める。忍者の危機管理【義盛百首 忍歌49】

「忍びには 星なき方(かた)に 行かぬなり 曇る夜ならば 雲光る方(かた)」 忍歌 義盛百首…

部下に慕われる上司になろう。任務を円滑に遂行する忍者の視点【義盛百首 忍歌48】

「忍び行く 道に獣物 伏す事は 仕合せの良き瑞相(ずいそう)としれ」 忍歌 義盛百首 第四八首 【現代語訳】忍び行く道に獣が伏せている場合、戦いに良い吉兆である。 【解説】獣、動物が地に伏せるのは相手に対する服従のサイン。敵が自分に服従していることを連想して任務に障害がなく上手くいくことをイメージさせる。地に伏した獣は大人しいので任務遂行の妨げにはならない。49首では生き物が任務遂行の邪魔になることを説いたが、ここでは邪魔にならない場合もあることを説いている。 【超