利用規約ウォッチャー みなしボウイです。
「駿河屋通販規約」をウォッチしていきます。「駿河屋」は、ホビーショップ及び書店の運営を主な業務とする企業であるエーツーが運営するゲームやホビー商品の買取販売のショップブランドです。豊富な品揃えと全国ナンバーワンの買取価格相場データを活用した販売・買取を行うことで、全国に直営店44店舗、FC店33店舗の合計77店舗出店しており、直営店売上の合計は年間63億円にのぼります。
今回、駿河屋のインターネット部門の「駿河屋通販規約」について、今回、重要な3つのポイントに注目して規約をウォッチしていければと思っています。
安心安全にサービスをご利用頂けるポイントになりますので、最後までよろしくお付き合いください。
個人情報の取り扱い
駿河屋通販規約では、ユーザーの個人情報の取り扱いについて、第2条で定めています。
条文にもあるように「プライバシーポリシー」に従った定めとなっていますが、特筆すべきは第2項7号の「第三者と提携事業を行う場合」だと思います。
駿河屋のビジネスモデル上、直営店ではないフランチャイズ加盟店があります。この加盟店は駿河屋の運営会社であるエーツーとは別会社になりますが、この別会社に対して、ユーザー情報を連携する場合があると規約へ明記されています。
ユーザーが売りたい商品の査定をネットで申込み、その後駿河屋店舗(直営店&加盟店)へ持ち込める「あんしん持込サービス」や「スマ得買取」がその対象となります。
商品の返品について
駿河屋通販規約では、中古品及び趣味性の高い商品を販売していることから、「中古商品販売基準」を定めており、この基準に沿って販売された商品の返品について制限をかけています。
中古品には傷みや汚れがある商品があり、商品到着後のユーザーからの問い合わせに対して、中古商品販売基準に沿った対応をしているものと思われます。
錯誤に基づく契約無効について
駿河屋通販規約「第15条(ご注文の取り消し)」において、「錯誤に基づく契約無効」というキーワードがありますので、少し触れておきたいと思います。
この「錯誤に基づく契約無効」とは、民法第95条にある「錯誤無効」を指しています。
駿河屋通販規約では、「人為的なミス等により、サイト上の価格が実際の販売及び買取価格と異なる場合」は、錯誤無効だから、「注文の取り消しをさせていただく場合」があるとしています。例えば、実際の価格は2,000円であるのにサイト上では1,000円と表示してしまい、そこへユーザーからのオーダーが入ってしまった。これは「錯誤」であるから店側からキャンセルする、ということになります。
買取金額のみなし合意について
駿河屋通販規約「第22条(買取金額のご連絡・買取承諾・お支払いについて)」において、買取金額のみなし合意について定めがあります。
売りたい商品を詰めて送るだけを特徴とする「かんたん買取」で「査定結果確認後に承諾」を選んだ場合、事前に買取価格がわかる上に1点1点の査定価格をお知らせしてからの買い取りとなる「あんしん買取」で「最終査定金額が見積もり金額合計から5%以上減額」になった場合、ユーザーは「査定結果のご連絡」メールを確認後、「買取最終承諾フォーム」より買取の承諾または、メールにて不承諾の連絡を駿河屋へ行うことになります。
なお、ユーザーが査定結果ご連絡メールから5日以内に買取の承諾または不承諾の連絡をしない場合は、ユーザーが買取を承諾したものとみなし、駿河屋は商品の買取を行うと記載されています。
駿河屋通販規約の実施日
駿河屋通販規約の附則によると、この規約は2017年04月18日から実施されているようですが、7年近くも改正なしで運用されているのは、当初の規約の完成度が高かったように見受けられます。
実は、私も自宅のDVDやCDを処分する際、駿河屋さんのかんたん買取を利用したことがあります。箱に詰めて送るだけという簡単さがあり、なにより「物を捨てずにリユースする」という環境にも優しいというメリットがあります。これからも利用していければと思っています。
今回は、このあたりで終わります。ありがとうございました。