仕事場を整理しました

外に仕事場を借りているのは今のペンスチが二回目です。一回目は当時住んでいた自宅から歩いて3分ほどのところにある、大井町線緑が丘駅前のマンションの地下でした。まだ緑が丘駅がバリアフリーになる前の頃です。

このころの仕事場の写真はあまり残っていないのですが、こんな場所でした。

デジタルでも描いていましたが、まだけっこう油彩で仕事をしていました。机とか家具、持ち物は現在とほとんど変わってません。

上の写真の状態はまだ仕事場には僕だけしかいなかった頃のものですが、このあとサンフランシスコからヒロミチイトが帰国して、机を一つ貸すことになったのでしばらく二人でやっていました。

このあと、僕が引っ越すことになり、この地下室の仕事場も引き払い僕らは解散しました。

それから数年間は自宅で仕事をしていました。あるとき、家で仕事をするのにも飽きてきて、また仕事場を外に借りたい気分が盛り上がり、現在のペンスチを作りました。そして再びヒロミチイトが参加することになりました。

それで、つい最近ですが、ミチイトが実家のある四日市へ引っ越して行きました。彼は少なくとも10年間はペンスチにいたと思います。10年なんてあっという間でした。自分も今では頭髪もめっきり少なくなって、体力も記憶力も情熱も無くなり、ずいぶん歳をとったものだなあと思います。今までひたすら依頼された絵を描いてきただけで、こんなに時間が経ってしまいました。自分の人生には概ね満足し、ここまでやってこれた幸運に感謝しているものの、果たしてこれで良かったのか？という思いがゼロというわけでもないような。かといって他にできることもしたいこともないのですが。

ミチイトの荷物が無くなり広くなったペンスチは、オーディオマニアが言うところのいわゆるライブの状態になっていて、音がやけに響くなあという感じです。ミチイトは「木内さん、長い間お世話になりました」と言いましたが、僕のほうこそいろいろお世話になったのです。今までどうもありがとうございました。

ついでに僕も長年放置したままだったモノを整理し、ペンスチを片付けました。モノはとりあえずとっておくか、とりあえず捨てるかで迷いますね。古くなってもう使えないパソコン関係の周辺機器やコードや説明書とかはすぐ捨てられますが、仕事の資料とか色校とか、手紙とか名刺とか空のダンボール箱とかは、どうでしょう。捨ててもいいしまだとっておいてもいいし…。

ペンスチにも何人かが通り過ぎて行きましたが、現在は東京メロンボーイが雨が降っていない日にたまに来るのと、網中いづるさんが月に一回大分から来るのみとなっています。

今はコロナで自宅にいることがほとんどなので、がんばって整理したもののあまり行っていません。