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個展の準備

こんにちは。みなさんはお盆休みの最中でしょうか?お盆関係なく仕事をされている方もけっこういらっしゃるのではないでしょうか。

僕自身はいつも世間の休みは意識したことなく、成り行きにまかせています。ただし、成り行きにまかせていると、たいてい休みにはなりません。やっぱり休みたければ、休暇をとることを先に決めちゃって、予めそこへ向けて仕事を調整していかなければ無理っぽいです。まあ、仕事には波があるため、ぽっかりと空いた時間ができることもあるのですが、そういうのは予想できませんから、旅行の計画などは立てておけません。

現在は、8月20日から阿佐ヶ谷のVOIDで個展をするので、その準備に追われています。いちおう作品集刊行記念ということにしてますが、もともとは去年寺田克也さんの個展へうかがったときに、VOIDを運営されている小田島等さんに声をかけていただいて決まったものです。小田島さんのことはもちろん存じ上げていましたが、実は面識はありませんでした。僕の画風というか仕事的にもあまり接点がないと思っていたので、個展のお誘いをいただいたときは、とても意外でした。でも非常に光栄でした。僕は個展には極めて消極的な人間なので、今までほとんどやってきませんでしたが、今回のは小田島さんへのリスペクトだけで決めたようなものです。そこへタイミングよく作品集が発売されることになったのでした。

小田島さんからリソグラフ作品を作って展示してみたらどう?と言われて、今回のために10点ほど制作しました。実は、消極的な人間としては何を描くべきか思いつかなかったので、仕事でボツになったラフをいくつか墓場から生き返らせてみることにしました。全くもって受け身な人間です。自信を持って言いたい、指示待ち人間であると。主張というものが無いです。

蘇らせたのはこんなやつらです。上の恐竜のが3色刷で、下のは2色刷です。これらはPhotoshop上のシミュレーションなので、リソグラフがどう仕上がるかは実際に刷ってみなくてはわかりません。

もうギリギリなのですがまだ刷り始めていなくて、数日後に印刷をお願いしている武蔵小山のHand Saw Pressに立ち会いに行くことになってます。たぶん、というか全くそんなに売れるとは思えませんが、一作品30部の限定です。まあ、だいぶ余ると思うので個展が終わったら自分のサイトで継続販売するのかも…。

リソグラフの他には仕事で描いた絵のデジタルプリントも展示します。これらは去年マヤで展示したのと同じ仕上がりです。作品自体はマヤのときとは別のものです。

こういうやつも出します。

あとは展示作品の点数を稼ぐために、昔描いた小さい油彩の絵を展示、販売します。

全部を額装してられないので、こんな感じでプリンタでタブを作り、それらを切り出して透明スリーブに封入しました。

このシャーロック・ホームズのシリーズは、1995年にNHK出版のテレビ英会話テキストのために描いた原画です。絵のもとになったのは「名探偵ホームズとワトソン博士」というテレビドラマでした。当時、僕はこれをビデオデッキの一時停止で画面を止めながらそれを見て描いたか、もしくは発売されてすぐに入手した画期的なカシオのQV-10というデジタルカメラで、撮影した画面を見ながら描いたと思います。毎月油彩で表紙も含めて10枚くらい、自分でもよくそんなの描いてたなと思います。暇だったのでしょう。

そういえば、このシャーロック・ホームズはどのシリーズだったっけといろいろ検索したのですが、ジェレミー・ブレット版のホームズではなかったのは確かなものの、なかなか情報が見つかりませんでした。

全然情報が見つからないので諦めかけたところ、次のページを見つけました。

Geoffrey Whitehead が Sherlock Holmes を、Donald Pickering が Dr. Watson を演じており、ポーランドで撮影した1980年のアメリカのTVドラマで、イギリス英語、ただしイギリスでは放送されなかったとのことです。なかなか画像も見つからないわけです。

Youtubeで見つかったようなので以下に載せておきます。

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