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躁鬱(双極性障害)の人向け 回復と安定に欠かせないもの
欠かせないものは、色々とあると思うのですが、自分の体験や、これまでの学びから、重要度の高いものとして、人間関係を今回は挙げて、進めていきます。
人間関係…、むしろ煩わしい、と思われるかもしれませんが、人間関係、言い換えると“つながり”が0だと、生きていかれません。
なぜ、生きていかれないかと言うと、人間はそのように設計されているからです。食欲と同じように、集団欲というものがあります。
誰かと繋がっていたい、という欲があるから、誰とも関わりがないと感じると寂しいし、不安になります。
双極性障害の厄介なところは、症状があるときには、コミュニティ(仕事・学校・地域・趣味)への参加や所属が一時的に難しくなってしまい、人とのつながりが薄れてしまうことだと思います。
回復と安定に向かうためには、“つながり”が大事ですが、そもそも何を指して“つながり”なのか?
わたしの考え、価値観ですが、お金を介さなくても支え合える距離感の人に、“つながり”を感じやすいのでは、と思います。
わたしの子どもの頃の話になりますが、昭和50年代子どもだったわたしの周りには、同じような年頃の子どもが沢山いました。
母は、近所のスーパーでパートをしていて、仕事仲間や、今で言うママ友が沢山近くにいました。母と歩いていると、必ずと言っていいほど、知り合いに会い、立ち話を始めます。
わたしは、子どもだったので、「また無駄な話してる、早く帰りたい・・」といつも思っていました。
でも、今思うと、あれが必要だったんだなぁ、と感じるし、“つながり”だったと思います。
その時代は、立ち話や玄関先の会話によって、カウンセラーがそんなに必要じゃなかったのかもしれません。
他にも、同じ集合住宅に住む人に、鍵を預けて、留守中に熱帯魚の餌をやってもらい、お土産持って、お礼しに行くこともありました。
困ったときに、助けを求めやすい時代だったし、それが”普通”でした。
今に話を戻します。再び“つながり”を感じるにはどうしたら良いか?
無駄な話をする相手がいれば、沢山してもいいし、誰かと一緒に、お笑いのテレビで笑うのもいいし、何かしたいなら、ごく近くにいる家族などに、頑張らなくてもできる、相手が喜ぶことをしてあげたらいいと思います。
仕事とは、相手を喜ばせることなので、外に探すよりは、まず、身近で経済(お金ではない)が回るのを感じられることで、“つながり”の中に自分がしっかり存在している、といった安心を得られるのでは、と思います。
ここで例えた経済とは、心の交流を指しています。この交流が滞ると孤独に陥ってしまいます。
症状が重いときには、特に、自分ばかりに目がいってしまうのですが、目の前の相手、大事にしたい人に喜んでもらうには?と考えた時、実行する時、結果的に自分の状況もよくなっていったように感じます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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