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#09 体外受精 採卵

【前回】
#08 タイミング法


●2020年12月/age:28

体外受精の説明会に参加し
次の周期から挑戦することに決めました。

「生理が来たら
 D3までに予約をとってくださいね。
 よし、頑張ろうね!!!」

と先生が力強く言ってくれました。


●通院の記録

◆周期:5 採卵
・通院回数:10回
・アンタゴニスト法
・アレルギーが不安で、注射は全て通院

D表記(D1=生理1日目)

D1:ホルモン値チェック/採血
今周期最初のホルモン値チェックは、
5段階中でいうと「2」の評価△

滑り出し不調…ですがこのまま進めることに!
D3~6:注射/通院あり・診察なし
・フォリルモン225 / 注射(※1) ・クロミッド / 服薬(※2)
⇒注射と服薬のダブルで排卵誘発!

※1
:フォリルモン=排卵誘発剤 / 筋肉注射(タイミング法の時より多量)
※2:クロミッド=排卵誘発剤 / 服薬
D7~9:診察・採血・注射2種
・卵胞チェック / エコー
・ホルモン値チェック/採血
・フォリルモン225 / 注射
・セトロタイド / 注射(※3)

7日連続、筋肉注射!(フォリルモン)
3日連続、皮下注射!(セトロタイド)
3日連続、採血!

※3
:セトロタイド=排卵日を調整する/ 皮下注射



●ここまで怒涛の注射まつり


7日間で、13本の注射。

7日連続の筋肉注射は痛いし、アザが…
そしてセトロタイドはアレルギーで蕁麻疹…

私はアレルギーの不安で
通院にしましたが

フォリルモンは
自己注射(通院不要 / 皮下注射 / 痛み少ない◎)
にもできます!

自分で注射するの…!?
って驚きますが

筋肉注射が苦手な方や、
通院回数を減らしたい方にはよさそう。

※通院の場合、7日間・午前中に通院が必要。


●自宅でのあれこれ

D9~10:自宅での薬
・カバサール / 服薬(※4)
・LHサージ / 点鼻薬(※5)

※4
:カバサール=卵巣腫れていたので、
   腹水等の予防のため
   D9~15に服薬。少し吐き気あり

※5
:LHサージ=薬の名前不明
   排卵させる役割 / 自宅で点鼻薬
D10・11(採卵前日・当日)は
食事制限・点鼻薬の時間指定などあります!

クリニックによって違いありですが、やること・注意事項がいくつもあります。
うっかり水飲んだり、排尿しないように注意!



●いよいよ採卵当日

D11:採卵
・指定の時間にクリニックへ
・夫も同じ時間に採精

採卵後
クリニックのベッドで安静→診察をして帰宅。
この日に受精させ、1週間クリニックで受精卵を育てます。

麻酔をしましたが、麻酔が合わなかったのか、精神的なものなのか、お腹が痛すぎて過呼吸になりました。採卵数日前から卵巣の腫れで痛くて眠れなかったのも原因かもしれません...と一苦労ありましたが、
12個採卵できました!
D18:受精結果・エコー
・卵巣腫れあり。腹水。
・受精結果:9個 凍結胚に◎

12個の卵を、ふりかけと顕微で半分ずつ受精。
凍結できるグレードの受精卵が9個育ちました!

すべて凍結(冷凍保存)して
今周期は終了。卵巣を休ませます。

卵巣が腫れていたので
新鮮胚移植(凍結せず、採卵した周期に胚移植)
はしませんでした。



●採卵周期の感想

とにかく、凍結できてよかった!!
ありがとう!!

私の場合、通院回数も多く
痛みも強かったので本当につらかったです。


もう一回採卵することになったら
もう不妊治療やめちゃうかも。。

と思いながら
受精結果を待ちました。

(全く痛みない方も多いみたい!)


採卵の日、過呼吸になって
土曜日で患者さんも多い中

看護師さんが
ずっと付き添ってくださり
本当に迷惑をかけてしまいました。。


安静後の診察で先生に
「忙しい土曜日に、迷惑をかけてすみません」
というと

「ぜんっぜん問題ないですよ!
 まっったく気にしなくて大丈夫です!^^」

と答えてくださり、心救われました。


そういえば、不妊治療を始めてから
「すみません」
という感情が増えていたな〜と思いました。


夫にも、会社にも
本当に迷惑をかけている実感があり
サポートしてもらっていても

「ありがとう」より「ごめんね」
と思うことが
いつの間にか多くなっていて。


そんな時に先生が
「本当に全然気にしなくていいんだよ」

とライトに返してくれたあの雰囲気が、
私の心を一気に軽くしてくれました。



そして受精結果について。

受精卵 9個凍結=胚移植 9回分 なので
8回ダメでもいい。9回挑戦できるんだ!
と思うと心に余裕ができました。


私は1回目の採卵で
受精までうまくいきましたが
そうでない方も多いと思います。


なかなか自分にあった卵を育てる方法
(=薬の種類や排卵促進方法)が見つからず
1つも採卵できなかったり


採卵できたけど
卵の質に問題があったり
受精しなかったり
受精してもグレードが低かったり。。

と様々な困難があると思います。



実際私も、タイミング法の時は
なかなか卵が育ちませんでした。

今回の採卵結果も
私の体質からするとかなり運がよかった
(たまたま卵が育ちやすい周期に重なった)
とのことでした。


人と比べず、自分の結果と向き合えたら
本当に理想ですよね。


でもこれは本当に難しいです。



治療費のことがプレッシャーになって、
うまくいかない時のショックを大きくさせたり

年齢のことが気になったり

もう一回採卵周期となると
仕事の調整が難しかったり


治療費も、働き方も
もっとストレスフリーに挑戦しやすい環境が
作れないかなあ。。



それと不思議な感覚だったことが
受精卵に愛情が湧いていたことでした。


他人から見たら
理科の教科書でみるような写真なのですが

9/12個の受精卵の写真をみて
「これがこの子の最初の写真になるんだな」
と愛おしくなったり

「3個の卵がダメになっちゃったんだ」
と少し胸がチクっとしました。


まるで妊娠してエコー写真を見ているような
なんとも不思議な気持ち!


さて今周期は、
ゆっくり体を休めてリセット待ち。

次周期、卵巣の腫れが治れば
いよいよ胚移植です!


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