隠しきれなくなった見苦しさ
昔っから、可愛くなりたかった。誰よりも可愛く、それでいて優しくて、分け隔てなくて、前向きで、でも押しつけがましくなくて、周りを自然と巻き込んで、「あのグループ好きじゃないけどあの子だけはしゃべれる」って言われて、一匹狼的な人にも好かれてて、目立って、学校中がその存在を知っていて、少し有名にもなっちゃったりして、でも素朴で、熱いところがあって、勉強や仕事も自分なりの考えを持ちながら一生懸命頑張って、どんな場所でも最後には必ず一目置かれるような、この子がいてくれてよかったと誰もが