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2024/5 東北旅行記 ep7:ビジホは古い、これからは民宿の時代が来る(山形~鳥海山~秋田~男鹿)


前回のあらすじ

山形市内を観光して文翔館に行き、霞城セントラルで科学を楽しみ、ホテルでおっさんと根比べした

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本編

●道の駅鳥海ふらっとで朝食

さて、都合4回分くらいだらだら書いた山形をようやく離れる。山形って名前に「山」とかあるし、米とか果物のイメージも強いので従前しらなかったが、海鮮もうまいことがよくわかった。ほんの一部しか行っていないが、良い県であった。

さて、旅行3日目のこの日、最終目的地は男鹿半島である。とりあえず北に向かう。途中、川の駅くさなぎに寄るも、まだ時間が早すぎてほとんど客足はなし。トイレだけ拝借した。

のんびりと走り、道の駅鳥海ふらっとに到着。ここで朝飯を食らう。

この道の駅はちょっとしたフードコート的に、ラーメンやおにぎり、海鮮丼などいくつかの店が集積している。パンを売っている店もある。「つや姫」を握ったおにぎりを食べた。

●岩と池、鮭

近辺には「十六羅漢岩」や「丸池様」という観光スポットがある。

まずは十六羅漢岩へ。駐車場に車を止めて、展望台や、海際に降りていろいろな岩を見る。

アンジェロ岩みたいだ

お次は丸池様。写真だと分かりにくいが、水面が非常に美しい色合いで、ターコイズブルーな感じ。その神秘性から信仰の対象となってきたらしく、お社もある。

写真で伝わるか知らん

丸池様のすぐ近くには牛渡川が通っている。それに沿って鮭の孵化場がある。時期によっては生鮭やいくら、寒風干しなどを販売しているらしい。訪問した日は鮭とばを売っていた。70グラム入り500円と、結構安い。試食してめちゃくちゃうまいので買った。ちなみに旅行から帰って計量したら80グラムくらいあった。

●鳥海山→奈曽の白滝→秋田タウン

車移動が多いと特に面白いことも起きない。今回の東北旅行記は車移動してばかりなので淡々と観光地のことを書いていることが多く、どうも面白みがないように感じる。まあ仕方ないか。

この後も鳥海山をのぼったり、奈曽の白滝ってのを見たりした。以下、お写真でどうぞ。

のんびり見ているとあっという間に時間が過ぎる。かなり予定が押してしまったので、道の駅象潟「ねむの丘」もちらっと見つつ、足早に後にして秋田駅へ。遅めの昼飯をとる。

選んだのは「佐藤養助」。以前に土産で麺をもらったことがあり、旨かった記憶がある。結構有名な店らしい。午後2時ごろでピークを過ぎていたこともあり、並ぶことなく入れた。

二味せいろと、梅おぼろ昆布の冷かけを注文。コバエがいるのが気になる。私はコバエを知覚すると体全体がかゆくなる特殊能力を持っている。あるいは体がかゆいなと思うと、コバエがいる。

そこが気になったが、味は抜群。そりゃ「稲庭うどん」が名物なのだから麺は当然にうまいとして、つゆがめちゃくちゃうまい。こういうダシ系のものにとにかく目がない身からしても、かなりレベルが高い香りと味だった。

●男鹿へ急げ

やばいやばい、男鹿を観光する時間が無くなる。土産を買って駅前だけチラ見して、男鹿へ爆走する。爆走するも、結局着いたのは確かもう17時とか。宿に伝えている時間は18時。もうだめだ。

「道の駅おが」でいったん落ち着き、地ビールなどを買い、まあゴジラ岩くらいは見ようかとなる。一生懸命にゴジラ岩へ向かう。

はい、ゴジラ撮れた。さよなら。こんなに急いで、いったいお前は何しに東北に来たのか。旅行とは何か。そんなことを考える暇もなく、本日の宿へとかっ飛ばす。

●寿司食堂が運営する宿「民宿亀屋旅館」

さて、そんなこんなでたどり着いた本日の宿は民宿、亀屋旅館。

コスパがどうのとか朝食がどうのとかでビジホが脚光を浴びることもあるが、私からすればもうそんなのは時代遅れ、これからは民宿の時代が来る。そう確信している。

私が初めて民宿に泊まったのは、以前に東北をぐるりと旅したとき、遠野にて。特に予定を定めずさまよう中で明日の宿をどうしようと探し、安いし飯もうまそうなので泊まった徳田屋旅館が素晴らしかった。

まあその後別に民宿を泊まりあさったとかではないんだけども、今回男鹿に行くにあたり、めぼしいホテルもないのでせっかくならと民宿に泊まることにしたわけだ。何よりここは、寿司食堂を併設している。寿司店がやっている旅館に泊まる機会なんてめったになかろう。

入り口は完全に寿司店のそれである

中に入ると、めちゃくちゃ笑顔の女将さん。過度なフレンドリーさが不気味さに転化する、そのギリギリの境界線を攻めた笑顔を一切に崩さず接してくれる。部屋は清潔な10帖くらいの部屋。この「友人の家に泊まりに来ました」みたいな感じがたまらない。

もともと18時に着いて、風呂は後にして晩飯は18時半、という予定だったが、運よく前に入浴していた人が出たタイミングだったので、食前に入浴できた。これは僥倖である。なぜなら私は飯を食らった後はもう何もしたくないから。

浴室の写真は当然ないが、脱衣所には体重計とドライヤーが2つ、風量はやや弱い。バスタオル完備で足元のマットが妙にふかふかで気持ち良い。シャワーが2基、浴槽はほぼ正方形で、無理をすれば成人5~6人くらいは入れそうなサイズ感。カビや水垢などはほとんど気にならない程度で、快適そのもの。

●寿司民宿の夕飯、実食

さてお楽しみの夕飯。これでもかというくらいに魚が出てきた。先付的な小鉢には、おそらく男鹿名物の「とろとろわかめ」。塩でもみまくることで粘り気が出るらしい。飲めるわかめという感じでうまい。加えて、(たぶん)つぶ貝とナマコ酢、ハタハタ寿し。酒のアテとして一線級のメンバーが並ぶ。

さらに刺し盛りには、マグロに鯛、甘えびといわし、エンガワにサザエ。

さらにアジフライと、確かソイの塩焼き。

これらを男鹿の酒「真山」で流し込む。男鹿の真山神社が「あきたこまち」を使って醸造した純米原酒で、当該神社でしか頒布していない文字通り「幻」の酒。もう言葉はいらない。

ラストはもちろん、寿司。いくらにたこ、エビ、さらにカリフォルニアロールのような裏巻き。この裏巻きが絶品であった。味噌汁も染み渡る。

満足満足。部屋に戻り、ポットに入ったあったかい麦茶と茶菓子として供された干し菓子「もろこし」と、山形で買った「たまゆら」、さらに道の駅で買った能代産のねぎビールで〆直して、寝た。

今回はここまで。次回は男鹿~八戸。


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