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2024/8 中欧旅行記 ep5:高低差ありすぎて耳キーンなるわ


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本編

●間髪入れずに間食

20時間ぶりくらいのまとまった食事を終えて、午後も散策。アホほど暑い。日本と遜色ない。腹ごなしに中心地まで3キロ、30分ほどアンドラーシ通りを歩いていく。

道のあちこちにあった、サル? かなんかの印

一応目抜き通りではあるが、大通り沿いにブランドショップが並んでいるとかではない。さすがに中心地付近へ近づくにつれてショップは増えていくが、発展途上という感じ。大きな交差点はサムスンなどアジア系企業の広告が目立つのは何となく意外である。

先ほどメシを食ってから1時間もたっていないが、早速おやつ。Művész Caféっつー店。着席してから数分放置されたのでちょっとハラハラしたものの、根気強く待っていたら注文を取りに来てくれた。海外はこういう、とりあえず勝手に座って注文取りに来るのを待つパターンが多く、毎回ハラハラする。妻はピスタチオダクワースケーキみたいなのを注文したが、筆者は別に腹も減っていないのでカフェオレ。普通に暑いので冷たい飲料がしみる。それにしても雰囲気のある店である。

●ただひたすら、のぼる。

店の目の前にあるハンガリーの国立歌劇場をチラ見して、いったんチェックインしに地下鉄でホテルへ戻る。ダブルベッドでまあまあ広い。日本のホテルと違ってユニットバスではないシャワーブースも嬉しい。

外観
内部
こっちはホテルの客室

再び地下鉄に乗り、本日のメイン観光地的な、漁夫の砦へ。最寄り駅は地下鉄M2の「Batthyány tér」っつー駅。一応最寄り駅だが、「最寄り」というだけで決して近くはない。歩いて10~15分ほど、しかも平坦な道であれば我慢なるが目的地は「砦」なので当然相応に登っていく必要がある。

これがかなりしんどかった。何せ日本からの長時間でまともに寝ておらず、うだるような暑さである。昼間っからビールなんか飲んだのもいけなかったかもしれない。普段デスクワークでろくに運動もしとらん体に鞭打って何とか高度を上げていく。途中、電動キックボードで下っていく奴らや観光バスでスイスイと登っていく奴らがいるのも、辛さに拍車をかけた。海外旅行ってもっと優雅に楽しむもんかと思っていた。こんなに修行みたいなことを強いられるとは。ハンガリー恐るべし。

えっちらおっちら歩いてようやく到着。まあ、景色はよろしい。そりゃそうだ、こんだけ登ったんだから。登りきると広場みたいになっていて、マーチャーシュ聖堂とかいうでかい建造物もある。まあこの辺りはざっと見て、とにかく水分補給。水汲み場があるのはありがたい。キンキンに冷えた水をペットボトルに補給する。

水汲み場
教会
教会内部

●地下の暗闇迷宮へ

別に砦ってだけで着いたらそう何があるわけでもない。一応、近所に気になっていたスポットがあるのでそちらへゴーゴゴーする。

その名も「Labirintus」、迷宮。王宮地下に1キロ超にわたる洞窟があり、監獄やらワインセラーやら何やらに使われてきたらしい。路地にひっそりと構える入り口を下っていくと、一気にひんやりとした空気に変わる。入場料は現金払いのみで、確かそこそこした。1人5000フォリント、2000円ちょいとかだったかしら。

地下へ……

金額に違わず、結構満足感が高いスポットであった。残念ながら撮影禁止だったので写真はないが、とにかくしっかり暗い。運よく、筆者たちと同じタイミングで入った6人連れくらいがいたから何とかなったものの、他に同行グループがいなければ、怖くて前に進めなかったのではないか。

迷宮は1キロ超をいくつか枝分かれする道を進んでいくスタイルであり、ゴールは一カ所。途中、鉄格子の向こうにいくつも人形がある空間や、やけにスモークが焚いてある空間などいろいろある。

中でも文字通り暗闇、真っ暗な道がありこれにはビビった。暗いだけで怖いってのも不思議なもんだが、とにかく怖い。例の先客の後ろをコバンザメ戦法でついていったが、先客が「せっかく暗いんだから灯りなんかつけずに行こう」みたいなノリで進んだので、それを邪魔するわけにもいかずこちらも真っ暗な空間を進む。

さらに、あまりにも暗いし、向こうが結構早く進むのでパージされてしまった。適当に壁面をつたって進んだところ、袋小路に入ったときはよくわからないけど本当に怖かった。そこから戻ってさすがにスマホのライトをつけようとオンにしたら、新しく向こうから来た客が悲鳴を上げて悪いことをした。

その後、断続的にスマホライトをつけながらグングンと加速して、先ほどわれわれを先導してくれたグループに追いついた。そこからは決して彼らとはぐれまいとピッタリ付け、出口までたどり着いた。

だいたい1時間弱はいただろうか。結構枝分かれしているし、雰囲気もあるのでおすすめ。夏の避暑地にも抜群なスポットであった。

地上へ……

今回はここまで。のぼったり地下に入ったり縦移動が忙しいな、しかし。次回で1日目は終わりそう。ただ、この旅行は全部で9日。果たして何話まで続くのか。


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