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この一歩を踏み出すことができたのは


2020年もあとひと月となり、ふと今年を振り返ることが多くなりました。
未知の感染症流行によってあらゆることに変化があった年。
そんな中でも、私にとっては、何年もの歳月想い続けてきたことの幾つもが良い方向へと進んだ年であって、昨年の今頃からは考えられないほどであります。
その中の一つに、料理教室 季と和を始動したことがあります。

下記は料理教室 季と和として、第一回目となるレッスンを開催したことについて、そのときの気持ちを綴ったものです。なかなか文章が纏まらず下書きとにらめっこしてはついに投稿できずにいましたが、やはり今年の振り返しとして私にとって欠かせない出来事であり投稿することに致しました。

この一歩を踏み出すことができたのは

今の気持ちを綴っておきたくて、筆を走らせております。

料理教室 季と和、第一回目となるレッスンを開催致しました。
今とにかく思うのは、来てくださる方がいらっしゃるから、私はこの一歩を踏み出すことができたということです。ご参加いただいた方に感謝の気持ちでいっぱいです。今日という1日は私にとって一生忘れられない一日になりました。当然ではありますが、今日のレッスンはお申し込みがなければ開催し得なかった一日であるわけなのです。

私は日頃から、季節のお野菜や発酵調味料を使ってお料理をしています。そして作ったお料理を盛り付けて、写真に収め、Instagramで発信しています。
「美味しそうだな」「綺麗だな」「こんな健康的なごはんが食べたいな」「肌荒れや便秘が治るとしたらいいな」
理由は何でも良いから、そんなところから誰かの「お料理をしてみようかな」という気持ちのきっかけになりたいのです。私自身、かつては料理ができず冷蔵庫が空っぽだった頃に、SNSがきっかけで料理を始め、そして人生が大きく変わりました。

そして実際に、これまでに私のInstagramがお料理やお弁当のきっかけとなったと言っていただいたこともあり、私にとってこれほど嬉しいことはありません。
でも願わくば、それに留まらず、私のお料理に興味を持ってくださった方といつか一緒にお料理がしたいとずっと思い描いてきました。普段自分が日々のお料理の中で感じる感動やときめきすらも、一緒に経験したかったのです。

この富士宮には、幸運なことに、自然栽培農家さまがたくさんいらっしゃいます。大切に育てられた生命力溢れるお野菜は味も香りも濃く、本当に美味しくて、見た目も色鮮やかで、そんなとびきり可愛い色や形のお野菜たちを見るとたとえ落ち込んでいる日でも不思議と元気をもらいました。
そんなお野菜と、旨みを引き出す調理法、伝統製法の発酵調味料を掛け合わせれば、本当に簡単に美味しいご飯を作ることができます。そしてそんな簡単なご飯にこそ、腸内環境を整え、健康になる、綺麗になる要素が詰まっています。
美味しい材料の組み合わせや配合をお伝えすることならSNSでもできるけれど、それだけでなくお料理のプロセス一つ一つを一緒に楽しみたい。作る最中に感じられる色や香りに一緒に和んで、出来上がれば綺麗に盛り付けておしゃれな食卓に一緒にときめきたい。そしてお一人お一人とお話ししながら、その方が料理を通じてご自分を大切にすることのサポートがしたい。

少し話が逸れましたが、美味しいレシピをお伝えするだけでなく、お料理のプロセス一つ一つを一緒に体験したいという気持ちは、本当の気持ちであると同時に、それがどんなに素敵なことかというのは、私が頭の中で考えて想像したことでしかありませんでした。だって私は教室というものを開催したことはなく、それがどういうことか実際には知らないわけだからです。

そして今日、初めて対面で直接お伝えするという体験をさせていただき、それは本当に楽しく、衝撃的なほど喜びに溢れた時間であるということを知ることができました。

準備から参加者の方がいらっしゃってお帰りになるまで、何と段取りの悪かったことだろうと、たくさんたくさん反省があります。
それでも、私にとって本当に幸せな時間でした。
本日いただいたご感想に「暖かい気持ちやお心遣いがたくさん感じられるレッスンでした」というお言葉がありました。そして「優しい気持ちに包まれています」と。私にとってこの上なく嬉しいご感想をいただき、このような体験ができたことに、ただただご参加いただいた方への感謝の気持ちに溢れ、胸がいっぱいです。

開催して強く感じたことは、レッスンとは講師がご参加いただいた方へお伝えする時間であるだけではなく、講師側も参加者の方から多くをいただける時間なのだということです。
私自身、これまでいくつかのお料理教室に参加させていただき、どの講師の方も素晴らしく、帰り道は幸せで胸いっぱいになるようなレッスンを幾度も体験させていただきました。その度に、私もいつか教室を開いたときにはご参加いただく方にとって、幸せな気持ちでいっぱいになる時間をお届けしたいと思い描いてきました。
だから今日のレッスンは、始まる瞬間の瞬間まで、ご参加いただく方にとってどうだろうかということで頭がいっぱいだったのです。

でも、参加者の方とお喋りに花を咲かせながら一緒にお料理をして、器や盛り付けも楽しんでくださって、出来上がったお料理を美味しく召し上がってくださるご様子を見て、レッスンとはむしろこちらの方がご参加いただいた方から多くをいただく時間なのだと、強烈なまでに感じたのです。

だからこそ

だからこそ、これから私はもっと多くをお持ち帰りいただける講座を、心が和みもっと満たされる時間を作りたいと決心致しました。

もっともっとお返しできる自分になりたい。

私はこれからますます自分自身を、教室を、磨かねばなりません。
改めてこのような決意の気持ちをくださった参加者の方に、感謝の気持ちでいっぱいです。

改めて、邁進してまいりますので、どうぞこれからも料理教室 季と和をよろしくお願いいたします。

料理教室 「季と和」