三島由紀夫さんとパッショネス・ハードボイルド

三島由紀夫さんの小説、豊饒の海、春の雪を今日読み終わりました。

読み終わったとは言っても、内容の理解は6割あれば良い方では無いでしょうか…。古典、と言う程古めかしい文章とは思わなかったですけれど、知らない漢字、単語等が多過ぎたですね…。

分からない漢字が出て来た時ぐらい、辞書を引けよ、と思うのですが、既に読み方からして分からない訳で。漢和辞書が必要でした。でも無精をして調べませんでした…スルーしてしまいました…。

通勤時間以外、読みませんでしたしね。いや、描写とか凄かったんで、面白い小説の方に入ったとは思いますよ、私にとって。話の筋が分かっていても、先が気になったので。やっぱり文章が凄かったのだと感じました。

物語の終盤に出てくる場所が、奇遇にも通勤途中にありましてね。ええ?この鉄道ってそんな昔から在るの?ってびっくりしました。まあ私の住んでいる地域は有名な寺、神社ばかりなのですけれど、嬉しかったですね。

しかし、6割しか分からんかったって酷いな…とは思います。そもそも小説の勉強の為に読み始めたはずです。勉強になってないやん…と思います。

古典どころか現代文学もろくに読めてないのです。その代表が村上春樹さんですね。高校生の頃にノルウェイの森を読んだ事はあるのですけれど、高校生には早かった、と言うか、男女の恋愛の経験も無い子供が読んでも、どうなんですか、あれ…。
45歳の今年に世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドを買って、読もうとしたのですが。なんと、途中で読むのを止めてしまいました…。

何故、途中で読むのを止めたのか。それはまだ物語の序章にあたる箇所だったと思うのですが、登場人物の女性が主人公の男性に性的関係を迫って来たのですね。それが駄目でした。何故、その日に会ったばかりの男性にそんな事を要求する?男性に都合の良い女性がこの世に存在するって勘違いさせないか?って怒りを覚えたのですね。多分、そういう話じゃないとは思いますよ、もっと違う物語がこれから始まるんだろうな、ファンタジー要素の演出なんだろうな、とは思ったんですが。なんかでも歪んだヒロイズムが漂っていたと言うか…。ともかく嫌悪感で一杯になってしまったんですよね…。

そんな苦い読書経験があるのですが、今回は比較的スピーディー(6割しか分かってないけれど)に最後まで読めたのですよ。読んでいる最中に、この感じ、観ていないけれど雰囲気が潮騒っていう映画のあらすじを彷彿させるなーって思ったら、同じ作者でしたね。ふんどし姿の三浦友和さんと海女さんの山口百恵さんの映像を子供の時に観た事があるのですよ。たき火があって、三浦友和さんが百恵さんにそのたき火を越えて来い!みたいなパッショネスなシーンがありませんでしたか。記憶違いだったらすいません。

6割の勉強の感想は、文章を書く時は読者に遠慮しちゃいかん、くどい程に情熱的に書いてもいいんだ、でした。間違ってるかな?まあ、間違っててもいいです、そう思ったし、それは素敵な体験でしたから。

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