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非連続成長を目指すKiteRa Bizの現在地と今後の展望

こんにちは。
KiteRa Biz事業本部長の植田と申します。
当社は2019年に設立し、2024年7月に6期目がスタートいたしました。
期初にあたり、本日はKiteRa Bizに関する今後の展望や事業展開についてを私からお話したいと思います。


<プロフィール>
植田 賢史(うえだ さとし)
Biz事業本部 本部長 兼 マーケティンググループ マネージャー

新卒で通信系のスタートアップに入社。オペレーション、セールス、支店の立ち上げ、社長室とビジネス全般を経験し、2社目では宅配クリーニングのスタートアップにてtoC向けのマーケティングに従事。両親の介護を経て、前職では医療AIのスタートアップにて事業責任者を担う。

KiteRaには2024年2月にジョインし、マーケティンググループのマネージャーに就任。KiteRa Pro(社労士向け事業)とKiteRa Biz(企業向け事業)双方のマーケティングを統括後、2024年7月よりBiz事業本部の本部長に拝命。
引き続き、マーケティングマネージャーを兼任しつつも、セールス、カスタマーサクセス、アライアンスなどのグループと連携し、事業計画の達成と事業成長をミッションに従事。

KiteRa Bizの事業について

KiteRa Bizは事業会社の社内規程の作成・編集・管理・共有・申請の一連のプロセスを統合管理でき、IPOを目指す過程での規程の作成・運用や、複数の関連会社を持つ企業のコーポレートガバナンス向上などをサポートするプロダクトです。

昨今、コーポレートガバナンスに纏わる不祥事が多く発生しているので、それらを未然に防ぐべく、公正な判断や運営が行えるように監視・統制する仕組みを提供していきたいと考えております。

社内規程に纏わる課題

事業展開をお話しする前に、まずはKiteRa Bizの現在地についてご説明できればと思います。

現在、プロダクトは社内規程に特化した機能実装となっています。
社内規程というのは、企業や組織内で従業員が守るべきルールや手続き、ガイドラインを指します。これらの規程は、企業の運営効率を高め、法令順守を確保し、従業員間の公平性を保つために重要なものとなっております。
前述の通り、これらの作成・編集・管理・共有・申請の一連のプロセスを統合管理できるのがKiteRa Bizの特長です。

一方で、規程を取り巻く課題として、主に以下のことが挙げられます。

ー規程が整備されていない

法改正や組織再編、事業運営の見直しに伴い、規程類の改訂が求められるにもかかわらず、現状では担当者の裁量に依存しているのが実態です。
その要因としては、規程数の多さにより影響範囲を把握できず、改訂作業に着手することが躊躇される点が挙げられます。
またその多さから、関係部署がその数だけ存在するので、それらを巻き込んで改訂を加えるとなると相当なエネルギーが必要になります。
そのため、いざ有事が発生すると”法律違反””労務トラブル”に発展するリスクを秘めているのです。

ー従業員がそもそも意識していない

みなさんは、最近社内規程類をみた記憶がございますでしょうか?
大抵の人がNoと答えると思います。
前述の課題と関連するところもあるのですが、
・まず、どれが最新の規程かが分からない。
・当該の規程を見つけたとしても、どの箇所に自分の知りたいことが記載されているのか不明。
・見つけたものの、現在の業務との間で解釈がいかようにでも取れる。
等々、様々な要因がございます。

その為、発生する事象としては「聞いてしまう」です。
実は見えないコストとして、そのような応対コストが皆様の会社内でも起きているのではないでしょうか?

KiteRa Bizの事業展開について

話を戻しますと、足元、この数年ではこれらの負を解消するようなプロダクト強化を行っていきたいと考えております。
規程数が多いことで形骸化が進み、従業員の皆様も触れなくなるといったことを改善していきたいと思います。

管理者様向けには、規程変更における他の規程への影響度の可視化。
それらの改訂作業の効率化と、業務推進のスムーズさを追及してまいります。
また、自社のみならずグループ管理での課題も顕在化しております。
例えば、親会社の規程が改訂された場合には、下記の対応が必要となり業務負荷としては非常に高いものとなります。

<親規程が改訂された場合の影響例>
・子会社のどの部分に影響が出るのかを洗い出す。
・親会社との整合性を担保しつつ子会社の業務実態に合わせて改訂する。
・考慮すべき規程数が多いため関連業務の確認に時間を要する。

そういった高負荷な規程業務改訂の改善を図ってまいりたいと思います。

従業員様向けには、規程に触れなくとも自社のルールを把握できること。
社内規程管理サービスを提供する立場として、一見矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、究極的には規程を閲覧するという行為をなくしたいと考えております。
ビジネスチャットツール等と連携し、質問を投稿すればパーソナライズされた会社のルールを回答として返す。規程の複雑な解釈をわかりやすく提示できる環境を目指しております。
実は、この質問自体が貴重なデータであり、社員の皆様の意図が反映されています。
質問の意図や頻度に基づいて、先回りして対応できるようになることが最大のメリットであると考えています。

今後の営業戦略ついて

ーABM戦略によるターゲットアカウント特定

改めてですが、売上を最大化するために最適なターゲットセグメントを特定し、そのセグメントに対して戦略的にアプローチを行っていきたいと考えております。
KiteRa Bizをリリースしてからここまで2年弱、ありがたいことに数多くのお客様より引き合いをいただいております。
一方で課題としては、売りやすい顧客層に販売することが増え、買うべき人たちに売りに行くための考え方が足りなかったと感じています。
規程周りのペインポイントが大きく、LTVが高いセグメントをターゲットに定め、これに対して積極的にアプローチを展開してまいります。

ー周辺領域の事業開発や新規事業のさらなる推進

コーポレートガバナンスの強化は、単に社内規程の整備に留まるものではありません。
内部統制、ISMS、J-SOXなど、関連する各種データとの連携を図ることで、各企業独自のより強固なガバナンス体制へと進化していきます。
前述のABM戦略とも連動しますが、当社の非連続的な成長を実現する鍵は、こうした周辺事業の取り込みにあると考えております。

ーカスタマーサクセスの進化

SaaS事業において、最も重要な要素はカスタマーサクセスであるとされていますが、当社も例外ではなく、今後の成長の鍵を握る要素となっています。
昨今、有象無象のSaaSビジネスが増えてきておりますが、温かみ、熱量のあるSaaSを目指してまいります。
そのためには、サービス全体の設計を通じて顧客にどう寄り添うかが重要です。特に、KiteRa Bizを通じてどのようにコーポレートガバナンスの強化を実現していくのかが課題です。
その企業の一員となって運用まで落とし込むことで、更に価値のあるサービスになっていくと考えています。

最後に

Biz事業は、立ち上がりからまだ2年弱であり、プロダクト面や組織の成長においてもまだまだ発展途上です。
今期は「Rebuild(再構築)」をテーマに掲げ、持続可能な組織の構築を目指しています。
そのためには、顧客関係、営業戦略、組織の再定義を行い、改善と実行スピードの向上を図っていきます。
私たちのチームは、素直で実直なメンバーが多く、明確な方向性が示されれば、一体となってコトに向かって取り組んでくれると信じています。

KiteRaでは新たな施策や投資へ積極的なチャレンジを歓迎しており、そういったアイデアへは投資を厭いません。プロジェクトオーナーやメンバーマネジメントなどの役割も積極的にお任せしていきます。
前述の通り、経営計画の中で新たなプロダクトの構想も進んでいるため、新規事業づくりに携わりたいという方もマッチしていると思います!


KiteRaでは新たなメンバーを募集しています。
皆さまからのご応募をお待ちしております!


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