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インターナルインピンジメントについて

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます

今日は肩関節における疼痛としてある、インターナル(関節内)インピンジメントについて書いていきます

インターナルインピンジメントとは

肩関節挙上運動時に腱板が上腕骨頭と関節唇(関節窩縁)の間で挟まれる現象

肩峰下インピンジメントは肩峰、烏口突起、烏口肩峰靭帯で形成される烏口肩峰アーチと上腕骨頭との間で挟まれる現象をいいますが、インターナルインピンジメントは上腕骨頭と関節窩の間に腱板が入り混んでしまって挟まれるといった病態ということでした

繰り返しインターナルインピンジメントが起こると、腱板損傷、上方関節唇損傷を引き起こすと言われています

インターナルインピンジメントの痛みの特徴

僕が臨床で肩関節の運動痛を見る際には

肩峰下インピンジメント

モーションペイン(動作中の痛み)

拘縮肩

ターミナルペイン(最終域の痛み)

肩疾患の炎症期の痛み(拘縮肩炎症期、ca沈着など)

安静時痛

を見ています

ただ、30歳位の年代で最終域で瞬間的に痛みがくる症例もあります

その場合には、年齢的に拘縮肩はないと思いますので、考えられるのが、インターナルインピンジメントとなります

インターナルインピンジメントの運動時の痛みの特徴が、挙上、内外旋での最終域付近での疼痛です

特に投球時のコッキング期(肩関節外転位、外旋から水平外転が強制)ではインターナルインピンジメントを起こしやすいと言われているようでした

運動方向による疼痛の出方

挙上や外旋の場合 後方に疼痛

内旋の場合 前方の関節窩周囲に疼痛

が見られるとのことでした(全てではないと思います)

インターナルインピンジメントの原因

①肩甲上腕関節の関節弛緩・不安定性

②肩甲骨運動異常

が挙げられてます

①肩甲上腕関節の関節弛緩・不安定性

上腕骨の過剰運動が起こりやすくなりますので上腕骨頭と関節窩の間で軟部組織が接触しやすい状況になること

肩の外旋を繰り返すような競技(オーバーヘッドスポーツ)では、下関節上腕靭帯前部線維が緩むことによって不安定が起こること

肩関節脱臼の既往がある患者も関節上腕靭帯の損傷があるので、インターナルインピンジメントを起こしやすいかもしれません

②肩甲骨運動異常

肩甲骨の下方回旋位が挙げられています

挙上時に肩甲骨の上方回旋が制限されている状態では、上腕骨の運動が相対的に大きくなるためインターナルインピンジメントの発生が高まる

インターナルインピンジメントのアプローチ

①肩甲骨上方回旋不足に対するアプローチ

上方回旋の作用がある筋の僧帽筋・前鋸筋の筋力強化

②肩甲骨の下方回旋位に対するアプローチ

上方回旋の拮抗筋の小胸筋、肩甲挙筋、広背筋の緊張をとるような施術

こちらを主として行っています

これはスポーツの現場のアプローチになると思いますが、正しいフォーム(体の使い方)を指導するのもかなり重要だと思われます

そもそも体の使い方が悪くて負荷がかかっているので、そこを直すのも重要だと思います

何か臨床のヒントになれば幸いです

明日も臨床頑張りましょう

ではまた

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