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09. ラテンの歌のリズム…実際のレッスンで 3iica
spicy music duo "Kitchen Mood" の ミーカです♪
前回のカウベルの話、書きたいことがあり過ぎて、
まとまらないので、また次回!
さて、先日、
「ラテンを歌いたい!」
という女性が、はるばる都内から
電車を乗り継いでレッスンに来てくれました。
うちは東京と言っても、最寄りは無人駅!
おまけに単線!(笑)
以前は、ネイティブのかたに歌を習っていたそう♪
スペイン語の歌詞を学びたいのかな?と思ったら、
「スペイン語は分かる」とのこと。
「では、どんなことが出来るようになりたいですか?」
と聞くと、
「ラテンの歌のリズムが難しい。
楽しく歌えるようになりたい。」
とのこと。
うぉおぉーーーー!!!
きたぁぁぁーーーー!!!
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74896543/picture_pc_75a7d1b3d2f7323d3a5c29d70c3a9db7.png)
彼女が持ってきた課題曲は、
リズムの面白さを実感するには「もってこい!」の曲でした🎵
まず、最初に私が伝えたのは
「ラテンの人たちは、全て逆!」
ということ。
というか、
日本人が特殊!
なんです。
日本語、という言語が
私達日本人の脳を特殊なものにしている
そうです。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74918835/picture_pc_d73a5cac95a0782a7b37d5c4b71176c5.jpg?width=800)
それが
耳の聞こえ方やリズムにも影響する。
これについては話すと長くなるので、いずれまた。
要は、
日本人の感覚しか持っていないと、
ラテンを歌うには限界がある
ということです。
歌をどう歌おうと、間違いなんて無いのですが、
ラテンの面白みを活かして歌う には・・・っていう意味です。
ラテンを表面的にそれっぽく歌う・・・例えば、
・スペイン語の発音をちゃんとする
・声量をつけて歌う
・音符の通りにちゃんと歌う
・クラーベとかのリズムパターンを分かって歌う
・・・ぐらいまでは、普通に取り組んでいれば
行けるんじゃないかと思います。
でも、それで続けていても
「何かが違う!」って思う時が来るのです。
それは、高揚感だったり、弾ける感じだったり・・・
そういうのって、「上手い」とか「正確」とか、
技術だけでは出せないんです。
そしてその違いを、「流れている血が違う」で片付けないで
ほしいのです。
「聞こえ方、考え方、すべてが違う」
という「根本」を受け入れる必要があり、
それが遠回りなようで一番の早道なのですが、
この生徒さんはすんなりと納得されていたので、
すぐに本題のレッスンに入りました!
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75102005/picture_pc_1fd529afcab2bcde50be9626266d923c.png?width=800)
まずは、
土台に流れる大きなリズム
を一緒に練習しました。
「トートタ」
というリズム。
トが1&3拍目。
タが4拍目。
4拍目がスタート
と捉えて
(要は、タトートタトート…)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75102584/picture_pc_cbaa2076e28a961fd79d3b8104e94c5c.jpg?width=800)
身体を動かしたり、コンガを叩いたりして、
そのリズムを感じながら歌っていただきました。
すると、最初は曖昧に歌っていた歌詞が
実は、トートタのリズムに
ぴったり重なる部分が多い!
っていうことにお気づきになり、
この段階ですでに、歌がグッ!と良くなりました。
でも、続く歌詞は、その感覚だけでは難しいものでした。
「ただ歌えればいい」という方にはそこまではお伝えしませんが、
リズムに興味があるという生徒さん!
ここで、私の大好きな数字
「3」の出番です(笑)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74895893/picture_pc_8107a3a707e8539ee74b362fe8ccb70a.jpg?width=800)
その部分の歌は、完全に「裏2拍3連」 に乗ったものでした。
まずは、2拍3連の練習。
「ひゃっかじてん ひゃっかじてん」と言いながら、
右手は3連、左手は2拍を叩いて練習🎵
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75104424/picture_pc_477eb656e3cae23f1edede3c50cc1624.jpg?width=800)
ここは難なくクリア!
次に、裏2拍3連。同じ要領で、こんどは
「やこうれっしゃ やこうれっしゃ・・・」
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75104490/picture_pc_1dc40bb101e2c75ce9bacfcbc99abd8d.jpg?width=800)
生徒さん、混乱し始めました(笑)
でも、仕組みは理解し「確かに歌が裏2拍3連に乗っている」
と、実感されていました。
3が流れているものの譜割りを聞き取るのって、
歌詞がついているとなると、リエゾンがあったりもするので、
リズムを明確に捉えるのは日本人には困難です。
というか、そもそも
私達日本人は「3」に慣れていないので、
3に気付かず、偶数の世界で歌ってしまいがち。
でも、
心臓は3拍子。
本当は、身体に流れているのです。
ですから、
3を思い起こしてあげて、
練習すれば誰でもできるようになります!
![](https://assets.st-note.com/img/1675131291248-HEpG61nfdp.jpg?width=800)
リズム話をとても面白がってくれる生徒さんなので、
私は調子に乗って、SONのギターを弾きました。
例の「ズレ」を感じていただくためです。
もちろん、彼女の耳にも「ズレて」
聞こえました。
でも、
「あぁ!コレだーっ!!」
「衝撃が走った!」
と言うんです!
私ごときのギターでそんなに感動してくれるのか!と
逆に、私の方がビックリ(笑)
「目から鱗!」
「遠くから来た甲斐あったー!」
「コロンビアの先生だと
こういうことは教えられない!」
以前、ネイティブの先生に習っていたということで、
実はドキドキしていたのですが、
このコトバを聞いて、ものすごくホッとしましたぁ~(笑)
ネイティブの先生だと
当たり前に感じているリズムを
日本人に分かるように
説明することは難しいでしょう。
今回は、表面に現れている音(打点)の説明をしましたが、
ラテンは、
打点と打点の間が命
だと思います。
それは休符を感じることが大事、
とか、そんなヤワなことじゃーあーりません。
打点と打点の間、っていう言い方もそもそも違う。
打点はあくまでも結果。
音楽に流れるウネリを、いかに
一緒に演奏する人と共有できるか。
いかに視覚化して、
相手の気配を察知できるか。
私もまだまだですが、
そういう世界によーやく足を踏み入れたところ(笑)
こういう話をいずれ生徒さんと
できるようになることが楽しみです🎵
☆☆ Kitchen Mood ☆☆
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