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【月報2022年2月】元公僕が地域おこし始めてみた件


2月は、
【重くない震災伝承】
【大槌で過ごすあなただけの旅プラン】
【ついつい説教じみる大人たち】
【舞台上でドンコのようになりそうな件】
【地域の災害リスクを知る】
の内容でお送りします。

1.震災伝承ワーキンググループ

2月20日に大槌町震災伝承プラットフォームの6回目のワーキンググループが開催されました。

進行を務めた震災語り部(仮称)の育成と震災教育・ 研修コンテンツの開発についてのワーキンググループの内容についてお伝えします。

・自分と違う意見を受け止める

おさらいになりますが、まずワーキンググループで一番大切にしてきた点ですが『自分と違う意見を』受け止める場にするということでした。

世間一般では被災者と一括りにされがちですが、そこにいた一人一人それぞれ異なる体験があり、その場にいなかった人にも震災を見聞きした体験があると思います。

それらはどうやっても一つにまとめることは難しいと考えており、それらの主観に対してどれが正しい、間違いとは言えない者ばかりだと感じました。

だからこそ、自由に意見が言える場、他人の意見を聞くことで、より良い方向進める場を目指して、他の人の意見が自分の考えと異なっていても一概に否定するのではなく、一つの考えとして受け止める、その積み重ねが、このワーキンググループで目指す『だれもが』に繋がればと考えています。

・誰もが語り部になれるために

「誰もが語り部」育成講座を通して、より多くの方々が、震災伝承に関われるための仕組みの全体像です。

①震災について「知る・学ぶ」課程
②震災を通して大切なことを、身近な大切な人に「伝える・活かす」課程
③それらをさらに多くの人に伝える過程
の3つに分かれています。

今重要なのは、多くの人が震災を経験している町で次の人に伝え得るための「誰もが語り部」育成講座【基礎編】であり、今後はこれを軸として話を進める予定です。

今までのワーキンググループの簡単な流れです。

前回のワーキンググループでは、上記の2つのことについて自分にできることについて話し合っていただきました。

その中で出た重要だと感じた意見などを拾いました。

・家族に伝える大切さと難しさ
・内部向け
・逃げ場
・経験していない
・利己的な伝承
・自分に伝える
・信頼関係
・関係者をつなぐ
などが挙がりました。

・誰もが語り部育成講座の内容

「誰もが語り部」育成講座【基礎編】の内容についてテキストと共に簡単な説明です。

※よく、こういった事業でテキストやカリキュラムなどの成果品が完成してそのものだけが配布されるケースが見られますが、これはテキストが主体ではなく、講座という時間を通して、そこで使用するテキストを通して、自分で考える時間を取ることに重点が置かれています。
なので、配布するテキストというよりは、講座内でのみ使用するものとお考え下さい。

右下の図の「あなたができる範囲」ということが重要だと考えています。

ぱっと見、ねずみ算式で簡単に増えるように見えるかもしれません。

確かに、震災に関する知識を伝えたりすることは簡単かもしれませんが、自分が伝えた人も同じように考え、次に伝えてもらうようになることは決して簡単なことではなく、相手の近くにいて、見守り、信頼できる関係だからこそ伝えられる部分であり、時間もかかることだと考えています。

また、ねずみ講や連鎖販売取引のような形に見えますが、重要なのはうまい話に乗りそうな人を選んでターゲットにしているのではなく、身近にいるかけがえのない大切なものをターゲットにしているので、見た目は同じように見えるかもしれませんが、大きく異なります。

そしてこの伝えるリレーは一方通行ではなく、逆に教わることもあるでしょう。

また、伝える内容も体験者のオリジナルをそのままコピーして話し、代を経るごとに目的があいまいになってしまうのではなく、自分の聞いた話を自分の聞いた経験として自分のものとして、また場合には自分の関係ある体験を追加したりしながら、話す内容は変わっても核となる目的は変わらないまま伝わっていくことを目指しています。

この考えはSNSでの無言シェアとは逆の考え方からできていると思います。

よくSNSで、ニュースや他人の投稿などを無言シェアされるケースが多いと感じていますが、オリジナルの記事の内容の良し悪しとは別に、なぜ自分がその記事を読む必要があるのかを考えてしまいます。

たとえば、そのシェアの投稿にシェアした人は、どういう目的でどういう人に読んでほしいのかが分かれば読む方としても入りやすいのですが、SNSはそもそも特定の誰かに向けてのものではないので、そういうものかもしれませんが。

ただ、オリジナルの記事の真偽が分からないまま、シェアをして、もし間違っていたらオリジナルの記事の責任になってしまいます。

個人的には、いくら意義ある内容だったとしても、自分にとっては、たくさん出てくるスパム記事と変わらなくなってしまいます。たぶん増えれば増えるほど見なくなるかもしれません。

その辺は文化の違いということで分けて考えています。

一方、身近な震災伝承は、毎回オリジナルを参照にしたり、不要にバズったりせずに、様々な人を経てゆっくりと着実に大切な部分が伝わって行けば良いと考えています。

それが、拡散や発信とは異なる【伝承】と言うものなのだと思いました。

・話し合いの内容と意見

今回の話し合いのテーマは①テキストや講座についての意見、②多くの人に関わってもらうためのアイデアについてでした。

そこで出た意見を列挙しました。

①テキストや講座についての意見

  • 大槌の「ふるさと科」の中で一つの軸をつくれるように

  • 「伝える」ことも一方通行ではなく、聞いた人が学んだ事を伝えることが重要
    (例)何人か先には震災の話は出てこなくても、震災から生き延びることに繋がればOK

  • 講座ではこのワーキンググループで考えたことが追体験できる

  • 世代や対象ごとに伝わることやエピソードを細分化して導けるように

  • 悲しい事だけではないが、直視しつつ、伝えられる講座になれば

  • だれになどを書いてワークショップも大事だが、その前に個人の経験を整理するのも大切

  • 津波の経験や、今までの経験 震災の時に内陸にいたりした人がそれぞれの立場で整理する個人レベルでの棚卸することから語れるようにする

②多くの人に関わってもらうためのアイデア

  • 震災伝承はテーマとして堅く、重いイメージがあるので敷居を低くする

  • このワーキンググループのような話し合いの場を作っていくのが目指すところ

  • 話を無理に震災に絞るのではなく、話したいことを自由にざっくばらんに話す中で自分たちが伝えたいことが見えてくる場

  • ふるさと科で、9年生が新任の先生に話し、先生が一緒に学べる場を作る

  • 復興研究会などが卒業しても関わっていける環境づくり

  • 笑いながら、誰でも参加できる場

  • 繰り返してほしくない根底がありつつもゆるいつながり

  • 待っているだけではなく、働きかけるアウトリーチによる広がり

  • 自分なんかが話せないという抵抗感がある
    そういった物を抱えた人が救われる敷居と同時に語れる方の敷居の低さも大切

  • 町の外から来た人に、スペシャリストと依頼する人がつなぐ役割がいない(コーディネーター)

  • スペシャリストにも、テキストで自分の体験を整理してから誰に伝えることを考えられる

  • 個人でも、組織でも伝えられる


以下は、個人的に感じたことです。

  • 震災伝承と言っても震災に話を絞らなくてもよいし、笑いながらできる

→このワーキンググループをはじめる当初は、ざっくばらんに気軽に話してもらいたいと思いながらも、立て付け上あまりゆるい雰囲気にするのが難しいと思っていました。
 しかし、会を経るごとに、震災伝承と名前は付いているものの、つらい話をする場ではなく、未来に向けての明るい話を笑顔で、けれど大切な話し合いの場にと参加者の方々のおかげで変わっていったのではないかと感じました。今後もこんな雰囲気の場を広げて行けたらと考えています。

  • コーディネーターがいない

→この件については、いろいろな場面で課題意識としては以前から出ていました。
 自分なりの一つの考え方を先日の三陸観光プランナー養成塾にて発表しました。

次回は、3月20日(日)の午前10時から12時に開催しますので、震災を経験した人もそうでない人も、より多くの方々のご参加と幅広いご意見をお待ちしています。
だいぶ、話しやすい場の雰囲気にはなってきたとは言われています。


2.観光プランナー養成塾での発表

2月17日に、三陸観光プランナー養成塾がありました。

3回のうち最終回となる今回は、各参加者が考えた観光プランを発表する場で、参加者からは各地域の持ち味を生かした多様なプランが発表されました。

私は発表者の中でも、観光を仕事にしているわけではないですが、メインの仕事の「震災伝承」という切り口でのプランを発表しました。

個人的は「大槌で紡ぐ縁結びツアー」とかやってみたかったのですが、良いアイデアが思い浮かばず、無難?なプランを提案することにしました。

・大槌の現状と解決案

まずは、大槌の現状を振り返ってみました。

個人的には大槌にはどの季節でも1泊2日は過ごせそうな、景色、物、食、人などはそろっており、移動時間もあまりかけずに回れると思っています。

また、震災伝承もおらが大槌夢広場のコンテンツは大槌独自の物であり、他の被災地とは異なるアプローチなので来る価値はあると思います。

その一方で、観光について、パンフレットに載っているものが全て同時に見れるわけではなく、店が不定期で閉まっていたり、行事ごとの日には、メニューが品切れになったりするなど、一見の観光客が満足できない部分もあると感じています。

震災伝承についても、遺構もなく、伝承施設も小さいので外部から見ると大槌にはあまり震災に関するものが無いように思われてしまい、また語り部などのコンテンツも予約なしに来た観光客には、お伝えすることが出来なかったりするなど、もったいないと感じることも多くありました。

また、観光にしろ、伝承にしろ、それぞれがばらばらの点ではなく、それを線でつなぐ観光ツアーがあればいいと考えました。

そこで、逆転の発想でその弱みを逆にポジティブに考えることにしました。

供給が不安定→その時だけの体験ができる

※需要が不安定である以上、供給を安定させるのは負担が大きい

遺構など観るものがない→単に遺構を見るだけでは伝わらない内容を人の言葉で伝え想像してもらう

これらのことで大槌で過ごす時間に意味と価値を見出せるスペシャルな体験を提供できれば良いと考えました。

・大槌の様々な面を知る旅

また、大槌町内では、大槌は震災だけの町ではなく、他にも魅力があるという意見は多く見られます。

自分も確かにその通りだと思います。

しかし、その一方で、大槌と震災や津波は切り離すことが出来ないと考えています。

東日本大震災が起こる前、三陸は津波の常襲地だということを私は知りませんでした。

津波への備えは防災の文脈に限らず、日常で知っておいた方が良い事でもあります。

だから、観光でも、震災や津波を無理やり切り離すのではなく、常に大槌の町にはついてまわるものだと考えています。

かつて、内戦があったカンボジアに行ったとき、内戦について、現地の人に聞くこともできず、絶対に何かしらあった場所に行ったにもかかわらず、観光として見せるために用意されたものしか知ることが出来ませんでした。

また、中世に地震があり、当時のラグーサ帝国が衰退、のちにはナポレオンに占領され、近くはユーゴスラヴィア内戦で包囲・砲撃され多くの死者が発生したクロアチアのドゥブロヴニクを訪れた時も、アドリア海の真珠と呼ばれる絶景に、極上の海鮮料理、美しい町並み、町を我が物顔で歩き回る猫たちを見ることは出来ました。しかし、壊れている城壁があることや、片足の人がいることについて深く知ることや、博物館で調べる時間もなく、結局、観光客に見せたい部分しか見ることが出来ず、その町をライトな部分もダークな部分も併せて知ることはできませんでした。

今ある大槌の町も人も自然も、全て震災を経て今あるものであり、そこから震災の部分だけを切り落とすということは、都合よく見せるために切り取られた部分だと感じてしまいます。

むしろ、そこに単なるきれいな景色ではなく、単なるおいしい食べ物ではないイミがあるのではないかと考えました。

・おら旅プラン

そこで提案したプランが、「おおつち おら旅プラン」です。
対象は若い世代の小グループやゼミ旅行、ボランティアで関わっていた人などです。
北海道や沖縄など定番の旅先は行った人もターゲットにしています。

内容ですが、観光客が現地のコーディネーターと一緒に、その時期にできるプランを組み立てと言うものです。

海のない宿でもいつでもマグロの刺身が出てくるというのを目指すのではなく、その時に、その時期だからこそ見せられる、食べられる、出来ることを組み合わせてオーダーメイドのプランを組んでいきます。

さらに具体的な構成ですが、今もおらが大槌夢広場の修学旅行受入も似たような形ですが、震災の話と、他の体験などを交互に挟んでいきます。

なぜかと言うと、いくら大切な話とはいえ、震災の話を行く先々で聞くのは精神的にもしんどいですし、聞いた話を整理したり、気分を落ち着かせたり、頭を空っぽにして何かに打ち込む時間を設けることで、観光客の心理的負担を軽くすることにも繋がります。

また、コンテンツメニューも一通りありますが、月曜日の食事などなかなか町内だけだとニーズに沿えない場合は、隣の町の飲食店を案内する場合も考えています。

それらは、観光客だけで訪れた場合ではなかなか次の候補が決めづらいかもしれません。

・大槌の震災伝承

そして、観光面での効果以外にも、震災伝承の面でも効果があると考えています。

東日本大震災の被災地には、各県に1つずつの県の伝承館があり、また各市町村ごとに伝承館や遺構が多数点在しています。

また、語り部も行政、民間含め多数存在しています。

立て付けとして県の伝承館がゲートウェイとなっており、そこから各地の伝承施設に誘導するようになっているのですが・・・

まず一つは、県の伝承館は、各地域で起きた詳細まで展示しておらず、詳細は各地域の伝承館で学ぶようになっていることです。

その一方で、初めて震災を学ぶ人にとっては、県の伝承館だけでお腹がいっぱいになってしまう恐れがあります。十分広いですし。

ただ、そこで知ることが出来るのは震災の一面に過ぎず、そこで震災を知ったと思い込んでしまうことに注意を払う必要があると考えています。本来の立て付けはそこだけで完結しないようになっているのですから。

また一方で、他の伝承館に言ったり、他の地域の語り部の話を聞く場合でも問題があると考えています。

他の伝承館も語り部も基本的に、他で見てきた前提ではなく、そこだけで完結するようになっているので、行く先々で3月11日14時46分の話に戻ることになってしまいます。

震災と言っても、津波襲来時、その後の避難所や復旧課程、仮設住宅や住宅再建、その他の支援や課題など多岐にわたるもの一部を場所だけを変えて聞く結果となってしまいます。

むしろ場所による違いより、同じ地区でも一軒隣りの違いの方が大きいのではないかと感じる部分もあります。

だからこそ、地域の地理による津波の違いよりも、人による震災体験の違いを知ることの方がより深く立体的に震災と言うものを浮かび上がらせるのではないかと考えています。

だからこそコーディネーターが調整することによって、高い防潮堤が必要と考えている人の話を聞く一方で、低い防潮堤で十分と考えている話を聞くことによって、聞き手が自分で考え、自分なりの解釈で答えを出す余地が生まれてくるのではないかと考えています。

そこで足りないエピソードをコーディネイターが補完していくということになります。

震災伝承館巡りをしたり、語り部を聞いて回っている変わり者は自分ぐらいしかいないので、分かりにくい内容かもしれませんが。

ただ、自分自身も人と防災未来センターで、生き埋めになり九死に一生を得た人、家族を亡くした人、戦争の経験と重なった人、人命救助に携わった人、助け合いの大切さに気付いた人、行政の立場から関わった人、支援をした人等の様々な立場の人の話を聞いた結果、今まで震災を一つの決まった目線でしか見ていなかったことに気づかされました。

そういった震災からの学びと楽しい観光をまとめて、大槌を味わえるプランを作ることが、大槌の震災伝承を持続可能な物にする一つの手段にもなるのではないかと考えています

・コーディネートの重要性

そこで重要なのはやはりコーディネーターであり、そこは震災伝承でも課題として出ていたので、うまくつなげる人が育つことをこれから目指していきたいと思います。


また、余談ですが、大槌は星空がきれいな場所の中で、宿から近いというのが個人的な推しポイントなので、そちらもプッシュしていきたいです。

まずは、大学生や大学院生がゼミやフィールドワークを兼ねて利用できるようになればと考えています。

3.大槌学園の子供達の作った動画

2月4日に、大槌学園の8年生が大槌の魅力を伝える動画を作ったということで、見に行ってきました。

内容は、自然、観光、ジビエ、郷土芸能の4種類です。

子どもたちは、限られた行動範囲、素材、時間の中目的のために自分たちの個性を込めた動画を作っていました。

個人的に、動画の素材の写真の撮り方で視点を日常の視点から変えることを事前に話していたので、それを実践してくれたのがうれしかったです。

また、動画の中で、震災についても伝えるものがありましたが、震災を伝えるのはこうあるべきという固定観念から外れていて、新たな伝承のやり方を感じました。

ただ、自分の頭の中でも、震災の伝え方ってこんなのもありじゃない?って思っていた部分もあり、その考え方も間違いのは限らないと気付かされた一方で、それを中学生が作ったものという情報を足すことをせずに表現できない自分の力不足も感じさせられました。

それは子どもだからというのではなく、震災を経験にもよって異なる価値観なのではないかとも思ったので、震災の経験の違いによる伝え方や表現、考えの違いということを大切にしたいと思いました。

あと、もう一つ反省点があるとすれば・・・

自分でも気づかないうちに動画へのコメントが教訓や説教じみてしまうことです。

ついうっかりここでの経験が将来役に立つだのなんだの口を滑らしてしまうのですが、自分が子どもの頃に同じようなことを言われた時に、素直にハイそうですかと思ったわけでもないですし、この歳でも、役に立ったと思ったこともそう多くないので、本当についそれっぽいことをいう自分に嫌気がさします。(笑)

また、本当に役に立ったと実感したのも経験したこそ言えることであり、自分も経験する前は役に立たないと思っていたことを、経験していない相手にさも当たり前のように自然に言ってしまう。

めっちゃ落とし穴にハマってしまった気分でした。

それはさておき、動画や資料を作る時、できることが増えて、つい目的を忘れてテクニックを披露したくなる気持ちが少しわかりました。

かつて自分が、卒論発表のスライドの文字を、ドラクエのように一括じゃない表示にしたことを反省してます(笑)

4.釜石市民劇場に出演する件について

コロナの影響で、不安はありますが・・・

釜石市民劇場に出ます。

2014年の釜石勤務時代に一度出演した縁もあり、今回も出演することになりました。

内容は、チラシを読んでいただけたらと思います。

役どころはちょい役ですが、主人公の父親で漁村の五十集の旦那の役になります。

偉い立場になったことがないので、演じるのに苦労しています。

無事開催されることを祈りつつ、近隣にお住まいの方はぜひ観に来てください。

3月6日(日)
釜石市民ホールTETTO
午前の部:午前10時30分開幕
午後の部:午後2時30分開幕
前売り券:1,000円 当日券:1,300円

TETTOの舞台からの景色
本物より魚っぽい小道具の魚たち

5.図上訓練に参加してみた

先日、住民向けの防災ボランティア研修会に参加して災害図上訓練を体験してみました。

対象地域は自分の住んでいるところではないのですが、自分の仕事である震災伝承の先にあるものでもあるので、うまく繋げることはできないかと思って参加してみました。

訓練の主な内容は、その地域の住宅地図に、災害の危険区域や、災害時に役立つ施設、災害時に支援が必要な人などを自分達で書き記し、そこから出た強みや課題を共有し今後の備えに繋げると言ったものでした。

これを自分の住む地域に置き換えて考えてみたところ災害の想定などは調べたらわかりますが、近所の状況はあまりわからないと感じました。

自分自身はそうなのですが、他の人はどうなのでしょうか?

むしろ逆に自分の住んでいる家、町の災害想定を理解している人ってどれくらいいるのでしょうか?

僕は防災の仕事をしていたので災害想定を理解することが始め、行政から出される避難指示は、災害想定を事前に理解していることを前提としている部分が多いのですが、実際のところどうなのでしょうか?

大槌に限った話ではないですが、どんな災害の想定もない場所などほとんどなく、災害想定を見直す機会があって始めて逃げる場所なんてほとんどないと気づく人も多いのではないかと思います。

そこでよく、避難所がないという話になるのですが・・・

周りが海や山、川などに囲まれている自然が豊かと言われる地域はもともとそういう場所だと思います。

一方で都会だからといって、いわゆる自然との距離はあるかもしれないですが、それ以外にリスクとなるものがたくさんあり、中にはまだ見えていないリスクもたくさんあるのではと思います。

そしてその地域だけで完結できないことも多いので、地区の防災を考える時は、重ねるマップを時には全部ではなく一部のみを重ねて考えたり、地図の範囲を広げたりして考えると、また解決の糸口が見えるのではないかと思います。

6.今月の大槌

2月はあまり写真を撮ることが出来なかったので、今後は仕事の合間に機会を見つけて数少ない瞬間を写真に収めていきたいです。

癒される場所:吉里吉里弁天
雪の降ってきたおしゃっち


7.おわりに

内容が長くなりすぎたので、特にないです。

おしまい・・・


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