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「虐待サバイバーは苦しんでいる」 まずは関心を持ち、考えてみたい

今日、NHKの番組(クローズアップ現代「虐待後」を生きる ~癒えない“心の傷”~)で「虐待サバイバー」という言葉を初めて知りました。虐待を耐えて生き抜いた子供たちが虐待サバイバーなのです。

自分は無力でなんの助けにもならないけれど、少なくともこの社会の一員として、生きづらい人生を生きている人たちがいることをきちんと知りたくなりました。

毎年、虐待のために命を落とす児童は50人前後。昨年、警察庁が把握している虐待の通報は10万件近い。実際の虐待を受けている子供たちの数は計り知れません。

・17才で自分を傷つけることをやめられない少女がいます

・誰とも目を合わせられない若者がいます

・「社会とつながるのが怖い」と訴える人がいます

虐待を耐えて生き抜いた子供たちにはその後の生活が待っています。大人になり、社会に溶け込めず、苦しんでいる人々がいます。わたしの街にも。そして、あなたの街にも。

虐待サバイバーの多くは愛情を感じられない環境で育ち、自分を肯定的にとらえられないまま、成人します。十分な教育が受けられなければ、思うような仕事にはつけないでしょう。採用されても職場に溶け込む方法がわからず、孤独感を深めていきます。上司に叱責された虐待サバイバーには虐待された記憶が蘇るのです。仕事を続けることは難しいでしょう。仕事がなければ、簡単に犯罪組織に取り込まれてしまうことにもなります。

虐待サバイバーから抜け出し、親となる幸せを手に入れた男性は訴えます。「問題行動を起こす子供には、愛情をもって接して欲しい」と。問題行動には必ず家庭の問題がひそんでいるのだから。

企業が虐待サバイバーの受け皿となり、地域が見守る仕組みを進めようという動きも出てきているのが救いです。

作家の石井光太さん「これまでの人生をすべて否定されてきた人たちがいます。すべてを受け止めて、やさしい言葉をかけて欲しい」私も、やさしい言葉をかけてあげたいです。




みんながちょっとづつやさしくなれば、毎日の生活がちょっと楽になりますよね。ありがとうって言うとか、ニコっとしたり、駅の階段で蹴らない、とか。私はベランダの雀さんともっと仲良くなろうと奮闘中。最近はカマキリさんともお友達。みなさんはどんな感じかな?