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お茶の保管の話

こんにちは!京都宇治でお茶の製造販売をしている、北岡園広報部です。

前回、茶箱の話をしたので、今回は保存の話をしてみます。

そもそも、お茶の葉が採れるのは、メインは4月以降となります。南の鹿児島で最も早くから収穫が始まり、生育が早いので4番茶まで収穫します。京都などでも2番茶まで、場合によっては3番茶まで収穫することがあります。とはいえその収穫も、2番茶であれば7月上旬ごろまでには終わります。ちなみにですが、ペットボトル用お茶の原料として、鹿児島や静岡の2番茶がよく使われていると聞きます。

店主が訪れた鹿児島の茶畑です



当園のような会社は一度に多くの荒茶を製茶することもできず、また製茶した茶葉を全て一気に袋詰めできるような機械もないため(ほとんど手詰めでやっております、、、)、茶葉を茶箱や袋の状態で保管して、随時加工して袋詰めしていくしかありません(袋詰めしたものも保管しておきます)。
保管するにあたって、大切なのは温度と湿度です。


荒茶は、弊社冷蔵庫で製茶の順番を待っております。



長期保管する場合は冷凍庫に入れます。しかし、冷やしすぎるのは良くないので、冷凍庫とはいえ魚などのように―18度以下とかではなく、0度で保管します。また、冷蔵保存の場合は10度近辺で保管します。これ以下の温度で冷蔵保存だと露が付きやすくなります。

当然、こういった保管のために電気も必要で、昨今の猛暑&電気代値上げは頭の痛いところです。。。


弊社店舗でも、冷蔵保管しております(園田店)



では、ご家庭では茶葉はどのように保管するべきか?

もちろん早く飲み切ってもらうのであれば、空気が入りにくいようにして室温で保管してもらっても構いません。封を開けた場合、大敵となるのは湿度と酸化(空気に触れること)です。下記の伊藤園さんのリンク記事が非常にわかりやすく、また適切な保管方法を教えてくれます(さすが大手企業!)

美味しいお茶を気軽に、でもできるだけ品質を損なわないようにしてほしい。お茶製造に関わる企業皆がその思いを込めて日々商品づくりに励んでおります。


本文と関係ないですが、園田店で出している「すごく固くて甘くない抹茶アイス」です


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