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新茶のシーズンが来ました!



こんにちは!京都宇治でお茶の製造販売をしている、北岡園広報部です。
今日は、いよいよ始まる新茶のお話しです。



ちなみに、当然のことながらこの時期は当社含め日本中の製茶業の方々、農業者の方々にとって最大の繁忙期なのです。弊社店主もこの時期はほとんど工場と、お茶の買い付けで奔走しています。

新茶とは、茶の木の新芽を刈り取って収穫し、その摘み取ったお茶を加工し、この時期に販売開始となります。夏も近づく八十八夜、という歌の意味は、『「八十八夜」は雑節のひとつで、立春から数えて八十八日目にあたる日』であり、『この日に摘んだお茶を摘んだお茶を一番茶(五月末までに新芽を摘んでいれたお茶で「新茶」ともいいます)として飲むと、一年を無病息災でいられると伝えられています』

※『』内引用元 農林水産省HP
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1804/01.html#:~:text=%E5%9B%9E%E7%AD%94,%E7%9B%AE%E5%AE%89%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82


ちなみにお茶の木と言っても様々な種類がありますし、弊社が使う鹿児島の茶葉などはもっと早くから収穫が始まりますので、その特性と毎年の出来を見極めて、今年も美味しい新茶ができるように努力しております。

※ここで、宇治の会社なのに鹿児島?と思った人は鋭い!弊社が「宇治茶」として製品化するのは、下記リンクの京都府茶業会議所のHPにある定義のとおり、滋賀県、奈良県、三重県、そして京都府内の生産茶葉で作られたものから作りますが、それ以外の商品は鹿児島産の茶葉も使います。現在この鹿児島県産の茶葉を使った「走り新茶」を販売中です。

なので、店主は4月半ばに鹿児島に入り、現地で生産者や卸会社を見回ってお茶を買い付けます(その鹿児島産を使用した商品は宇治茶という名前で販売しておりませんが、それでも弊社のその商品にはお客様は多くのファンがいらっしゃいます。)ちなみにこの記事のTOP画像の茶畑は、店主が鹿児島に行ったときに撮影しました。



生産地やお茶の木、今年の天候具合による出来などの様々な違いを荒茶という状態から見極めながら、毎年楽しみにしているお客様のために製造していきます。

https://www.pref.kyoto.jp/chaken/mame_ujihinnshu.html
茶の木の種類 参考:京都府HP

ちなみに荒茶とは、茶農家が茶葉を摘んですぐに蒸し、揉んで、乾燥させるという工程を経た茶のことです。一般的にはこれを茶問屋が購入し、茎を取り除くなどの様々な工程を経て「仕上げ茶」にしていますが、弊社は茶業界の中では珍しく、茶問屋から買い付けるのではなく荒茶の段階で「買い付け」て「仕上げ」「袋詰め(製品化)」までを一貫して行っています。


買い付けした荒茶です
中身はこんな感じ

最近ではお茶農家自身が摘み取り~加工~袋詰めまで生産者一貫で行っていることも多くなってまいりました。いわば、自社でブドウを生産してワインづくりまで行うフランス・ボルドー地方の「シャトー」のようなものでしょうか。

それに比べると、宇治の製茶会社の多くは(契約栽培などもあると思いますが)複数の産地、生産者からお茶を仕入れて自らが追い求める味に仕上げていくという、フランス・ブルゴーニュのワインでいう「ネゴシアン」なのかもしれません。

参考:シャトーとネゴシアン
https://www.mottox.co.jp/column/wine/c09


今年の新茶も自信をもってお送りいたします。下記のHPよりお買い求めください。京都産茶葉の新茶もまもなくお目見えの予定です!


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