子育ての大変さを改めて感じる

先日、数年ぶりに子供をお風呂に入れることになった。世の親からすれば当たり前の行為だが、僕にとってはトータルで5〜6回目。今、子供は5歳。すなわち年に1回あるかないかな状態。前回はいつだったか全然覚えてないくらい。

言う人が言うなら育児放棄とも言える状態。しかしこれには訳がある(妻かに言わせると言い訳)。

僕は子供がまだ1歳になる前に事故をした。完全自損の自転車事故で、気がついたら広尾の日本赤十字医療センターのEICUにいた。

ICUは聞いたことがあったものの、EICUは入院したときに初めて知った。ちなみにEICUとは救命救急センター内の集中治療室のことだそうです。

ちなみに、ICUがつくものを集めてみると、こんなに種類が。

ICU:集中治療室
EICU:救命救急センター内の集中治療室
GICU:総合集中治療室
SICU:外科系集中治療室
KICU:腎疾患集中治療室
PICU:精神病集中治療室
NICU:新生児集中治療室
PICU:小児集中治療室
MFICU:母体胎児集中治療室

こんなにあるんですねw。

で、EICUにいるということはそこそこな怪我をしていて、目が覚めた瞬間、腕は上がらず手にまったく力が入らない状態。右はかろうじて感覚はあるものの、左手は感覚がない。ベッドの上でなぜ今ここにいるのか、怪我の内容も説明を受けた。ベッドで告げられたのは頚椎中心性損傷。首の頚椎を損傷していると。入院生活については書き出すときりがないのでまた後日。ただ、目が冷めた瞬間から数時間は恐怖のどん底。だって手足が動かないのだから。今後どうなるの?みたいな。ちなみに退院前の顔はこんな感じ。

ちなみに、事故自体はほんとラッキーの組み合わせだったとか。植物でもなく、半身不随でもなく、その後の車に轢かれるわけでもなく。

数十日で退院したのだが、退院後の生活は自分のことで精一杯。まともに歩けないし、物も持てるようで軽いものしか持てない。握力なんて両方共10未満。風呂もシャワーが背中に当たると痛みがあった。温度感覚がおかしくなり、熱いが痛いとなっていた。自分が動くことですらままならず、そんな状態では子供のだっこすらできない。睡眠もおかしくなってるので自分の睡眠を確保するので精一杯。その時からいつしか子供のことは二の次になっていた。

そんな生活を半年一年して、ようやくまともに動くようになり、そのタイミングでこちらから子供にいろいろ働きかけても、いつしか子供から拒否られるようになる。当たり前といえば当たり前。それを数回繰り返すと、こちらからは言い出さなくなっていた。

で、数年ぶりに子供をお風呂に入れてみようとなって、珍しく子供も嫌がらず。せっかくのタイミングだしとお風呂に入れたのだが、実にこれがきつい。

自分のペースではなく子供のペースに合わせるわけで、普段の倍近くの時間をかけて体を洗って湯船に入れて。こんなに長時間お風呂場にいると、ほぼのぼせる状態に。

これを毎日毎日やってる方、マジすごいとほんと思った。よく家事を時給換算するとみたいな話があるが、お金に換算しようにもできないというか。

子育てはほんと一番パワーいるね。今は大なり小なり後遺症的なのもあるけど、普通に生活できるので、徐々に子供との時間は増やしてる(つもり)。
※まだまだ足りないとの指摘有。

仕事して音楽して子育てして。
大変だけど、これはこれで面白い。

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