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03 ひとりごと そのさん

私は彼女と水族館にいくようになってからほかの友だちと一切、水族館にいくことがないし、いかないようにしている、ひとつの水槽にかける時間がかなり長くて、ひとと一緒にいくのが苦痛なのだ、こちらも気をつかわなきゃいけないし、むこうも退屈になるだけ。彼女といく水族館はいい、ふたりとも同じくらいの時間を水槽にかける、水族館のためだけに旅行にいくことができる、食べ物に頓着せずに適当で済ませられる、体力も同じくらいなくて貧弱だからバテると同じタイミングでバテて一緒にやすめる。水族館に対する熱量もだいたい同じくらいだ、いや彼女の方があるかもしれない。

彼女といく水族館は楽しい、いままで同じ場所にいって、同じ視点でも異なる視点でもたくさんのものをみることができて、すごく楽しい。互いが互いのことを尊重し、振り回すこの関係が、とてもすきだ。

水族館に彼女といくのは、ほかのひとといきたくないから、彼女といきたいから、そういう友だちがいてくれて私はしあわせだ、しあわせだから私が彼と一緒に水族館いったときに嫉妬するのはやめようね、私は??みたいな顔しないの言わないの、だいすき。

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