北の水族館

水族館がすき。生まれ還ったら海のなかで息してしにたい。

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最近の記事

鹿児島水族館

働くまで九州っていったことがなくて、ほんとうはしろくまのかき氷とか、温泉とか温泉とか温泉とか、チューリップをみにハウステンボスとかいきたいのだけれど、いまだに観光ではいったことがないの、九州の知り合いばかりが増えていって、いくねいくねと言いつつ、全然いけてない。福岡も、鹿児島も、仕事でいって、観光なんてほとんどしてないけど、むしろしてる方がおかしいようなタイムスケジュールなのになんで太宰府いって焼きたての梅ヶ枝餅食べてたのかほんと謎だけど、ひとまず新幹線口や空港で買いに走るほ

    • ひとりごと そのご

      水族館で結婚式をあげられるってすごい、えのすいとか、アクアパーク品川とかでできるのかな、ちょっとあこがれがある。だってきてくれたひとも楽しんでくれるでしょう、たぶんね。私と彼はふたりそろうとたいへんにくもりか雨だけれど、天候に左右されないし、よさそう、ただちょっと寒いかな。ってきっとこれは想像するだけで、実際にはやらないんだろうな、まず彼女にそれは私がやるからやるなって言われて笑う。まわりも彼女がそれをやるから北のはやるなって言われてまあいっかって、なるからおそらくそんなにこ

      • 06 新江ノ島水族館

        ふたりの家から絶妙に遠くて、でも遠出にしては近くて、一泊でいくか日帰りでいくか悩む距離、海のすぐ近く、新江ノ島水族館、愛称えのすい。いったことがなくていってみたくて、その話を母にしたらあんたいったことあるわよって一蹴された、覚えてない場所はいったことないってことでいいよね、あと当時は工事中だったらしいから様変わりしてるはずだった。 正直食べものにこだわりはないけれど、どうしても食べたかったしらす丼、せっかくだから生しらすと釜揚げしらすがのっているどんぶりを食べてから水族館へ

        • ひとりごと そのよん

          私と彼女が水族館にいくとき、どこの水族館にいこうか予定をたてるとき、それはきまって水族館にいくときの電車や新幹線の中なの。たとえば名古屋港水族館と南知多ビーチランドにいくために新幹線に乗って、朝からお菓子をつまみながら、次はどこにいこうか関西かな鳥羽水族館いきたいなみたいな話をしている、まだ名古屋港にも南知多にもついてないがそれなのに気持ちはすでに鳥羽にある。むしろ帰りの電車のほうが、いった水族館について話して、いや話してないな、ふたりして体力がごみだから帰りの電車は爆睡して

        鹿児島水族館

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        • 水族館
          14本
        • 水族館じゃない
          5本
        • 1本

        記事

          自己紹介

          ほかのひとのノートをちらほらとみていて、自己紹介をしているのがほとんどで、えそういう文化なのかなと思って一緒に泳いでみる、文字の並べ方で、かいている内容でだいたい、私のことなんて想像がつくような気もする、形式って大切だ、それは王道で、王道は残るのだ。 北のは旧姓からとっていて、なにせ名前を考えるのがにがてなの、名前を尊いものだと認識はしているけどしているだけで、私にとっては名前はただの記号だ、あんまりにいやな意味の言葉で呼ばれるのはいやだけど、基本はなんて呼ばれても一緒、私

          創作するひとと話したい話せない

          私は絵をかくのも、物語をつくることも短歌をうたうのもすきで、美術館や図録やイラスト集で絵をみるのも、小説や歌集をよむのもすき、でもそれを共有できる友だちがすくない、というかほとんどいない、創作するひとたちで、話をしてみたいけど話す機会がなくてかなしい。そういう話ができる後輩は、ついったーで知りあったひととと旅行にいくくらいなかよくなってたりしてちょっと、いやもうとてもうらやましい気持ちなの。 私もかくよろこびやくるしみを同じようなだれかと共有したいし、だれかとZINEつくっ

          創作するひとと話したい話せない

          すきな本をさん冊選べといわれたときの

          すきな本をさん冊選べといわれたことなんてないけれど、選ぶとしたらこのさん冊がいい、もししんだら棺にいれてほしいな、川を渡ったあとに読むから六文銭として扱うのはやめて。 小学生のころから小説はすきだったけれど、このさん冊はたぶん、大学生になってから、しかも一年生のときにはじめて読んだものだった、人生のなかでいちばん、現実から逃げたかったとき。この本たちに救われたわけじゃない、そばにいただけ、ありがとう。さん冊みんなに栞がはさんであるね、私の軌跡。 青春はうるわし他三篇、ヘル

          すきな本をさん冊選べといわれたときの

          03 ひとりごと そのさん

          私は彼女と水族館にいくようになってからほかの友だちと一切、水族館にいくことがないし、いかないようにしている、ひとつの水槽にかける時間がかなり長くて、ひとと一緒にいくのが苦痛なのだ、こちらも気をつかわなきゃいけないし、むこうも退屈になるだけ。彼女といく水族館はいい、ふたりとも同じくらいの時間を水槽にかける、水族館のためだけに旅行にいくことができる、食べ物に頓着せずに適当で済ませられる、体力も同じくらいなくて貧弱だからバテると同じタイミングでバテて一緒にやすめる。水族館に対する熱

          03 ひとりごと そのさん

          05 葛西臨海公園

          実家からいちばん近かった水族館、電車に乗るとドーム上のガラスの建物がよくみえて、プラネタリウムみたいだなあって思っていた気がする、ガラスのせいでそこにも、水があって魚が泳いでいるんじゃないかと思えてすきだ。愛称かさりん、これ私たちが呼んでるだけかしら、かわいい名前ですきだ、しかも入園料がほんと安い、すきだ。 もちろんかさりんには、彼女といったことがある、確かほんとはいく予定ではなくて、急にいってお昼はマックだった、彼女は海獣がすきだからかさりんはお散歩のようにみていたと思う

          05 葛西臨海公園

          00 ひとりごと そのに

          いままでいった、水族館の中でいちばんどこがすきって彼女と、たぶん電車に乗りながら話をした気がする。そのときはたしか、ひとつにしぼるのは無理鴨シーと南知多とかさりんってごり押ししたんだっけ、彼女はかさりんのかわりにアクアパーク品川って言ってた、いまはもう違うかも、だって彼女は彼氏と別れる前日にアクアパーク品川いったって言ってた、なにも罪はないけれど、そういうのがよぎっちゃうのってあるよね。同じ理由でわたしはガトーショコラを焼くと、うってなるよ、まあめったに焼かないね。こんど彼女

          00 ひとりごと そのに

          ひとの反応が気になりすぎて疲れるから

          すきで、文字を並べたり絵をかいたりしているわけだけど、どうしてもひとの反応が気になってしまうことがほんとうにいやだ、同調なんて求めてはいないのに、褒められたい、認められたいという気持ちだけがあって、しんどい。いいねの数がなんなの、という気持ちがあって、いいねの数が増えてほしい、という気持ちがあって、いいねの数が多いとうれしいし少ないとかなしい、という気持ちがある振り回されている、SNSをあんまりやってきていなかったから私はいま思うけれど、みんなもっとはやくそう思っていたのかな

          ひとの反応が気になりすぎて疲れるから

          04 須磨海浜水族園 そのに

          ウミガメとリクガメのちがいを、大きくなってからもよくわかっていなくて、ほんとに最近になって自我の目覚めみたいに急に気がついた、ウミガメは泳ぐね、リクガメは歩くね、当然だね。正直スマスイのウミガメは全然覚えてなくて、なにが印象に残っているかといわれると、すごろく、え、すごろくなんです、えげつない、カメたちの人生すごろく、たまごからうまれて育って産卵するまで、生きているウミガメに敬意をはらいたくなる。 はじめから厳しい世の中を生きてる、生きてない、そう生きれない。ゴールできる確

          04 須磨海浜水族園 そのに

          00 ひとりごと そのいち

          01とんで02から文字を並べるのは、理由があってだっていちばんにいちばんすきな水族館についてかきたかった、でもすきすぎてすぐにかくことができなくて、こころの準備ができてなくてまだかけないの。 わたしと彼女は、ふたりで水族館を、巡る、のはここ数年からはじまったことだった、中学生のころから知っていたのに一緒に出かけはじめたのは社会人になってからっておかしいね、互いに水族館がすきなことを知らなかったんだ。知ってから、ふたりで、いっぱくふつかの旅行に出るの、いちにちめ水族館ふつかめ

          00 ひとりごと そのいち

          04 須磨海浜水族園 そのいち

          須磨海浜水族園、愛称スマスイ、ほんとはその日いく予定じゃなくて、ほんとはいっぱくふつかでニフレルと海遊館にいくつもりだったの、でも海遊館のペンギン館が工事中だったことに彼女が大阪きてから気がついて、慌ててかえた、ここどうってきいたら彼女も、わたしもここいってみたかったのってこれは運命。兵庫県は大阪にから近いね、すばらしいね。駅について歩いて、スマスイの前の信号を待ってる間の既視感、これはどこだろう、えのすいっぽくないって話になって盛り上がる朝、開館前で出待ち、のりのりで写真撮

          04 須磨海浜水族園 そのいち

          文字に前ならえはさせないかざりも、つけない

          そのままの意味だ、文字を並べるときに、なにかとかざりのついた、もしくはていねいでやさしいわかりやすい整列、そういう気づかいをするのをやめた。ただ単にわたしに能力がないだけかもしれないのだけれど、きれいな列に生きてる心地を感じなかった、わたしの文章なのにわたしを感じない、よそよそしさだけがくすぶる。すきなことを伝えたいのに、自分の文章がすきになれなかったら、もうそれはだめで、だめだめで、だからもう思うままに並べるのだ、文字を、気持ちを、たましいを。全員に伝わらなくていい、誰かひ

          文字に前ならえはさせないかざりも、つけない

          絵をかくことがすきだとさけぶことが、できるか

          わたしのお絵かき歴史は決して、短くなくてわたしの人生の相当な時間が絵をかくことに注ぎこまれている、そのことをうれしいともかなしいとも思わなくてだって、それはあたりまえみたいなことで息をすることと一緒だった。 自我が目覚めるまえ、物心つくまえ、絵ばかりかいているこどもだった。退屈でも退屈でなくても、絵をかいているこどもだったし、おとなだった、いまも変わらない、息をしないといきていけないから。 小学校のとき、しあわせだった、絵をかくことがすきな友だちがたくさんいて、休み時間も

          絵をかくことがすきだとさけぶことが、できるか