文系の blender 4.1 | インテリア ライティング
半年ほど前まで、blender に触れていない期間がすこし長く、その間、とくに cycles などレンダラーの性能が(思っていたよりも地味に)上がっていました。
そこで、すこしリハビリテーションも兼ねて、インテリアシーンのライティングの復習をしてみました。
環境 Blender 4.1.0 , Mac Mini M1 OS 14.4
モデル
モデル自体はかんたんな一部屋。下の窓から入る光が唯一の照明になる。
屋外の風景は、後述のようにHDRIを使う方法もあるが、ここでは下のように昔からある手法をとった。
風景オブジェクトは当然光を遮るので、オブジェクトプロパティの「レイの可視性」で、影のみチェックを外した。影を落とさないようになる。
また、カメラが部屋の外に出ているが、同様にここでは邪魔になっている壁オブジェクトの、「カメラ」のチェックを外し、カメラに対してのみ透明(存在しない)とした。
環境光
ワールドプロパティの、サーフェス項目、カラーを #FFFFFF、強さを 2.0 とした。
すこし暗いが、渋めでとくに悪くはない印象だ。単色の環境光は、あまり強さを上げても背景が白トビするし、全体が不自然に明るくなり現実感が薄れる。
サンライト
上のシーンに、ライト > サン を設置し、太陽光を加えた。
単色の環境のみに比べ、方向性のある太陽光が差し込み、自然な印象になった。
これも悪くはないのかも入れないが、環境光、太陽光ともに単色で、外からの風景からの色合いは反映されず、すこし単調な印象も否めない。
その場合、画像を環境光として利用できる HDRI が便利だ。
HDRI
HDRI 画像は、上記で背景として利用した画像と同じだが、2K を使用した。
シェーダーエディタで、「ワールド」を選択、「ノードに使用」をチェックする。中央は、テクスチャ > 環境テクスチャに、上記 HDRI ファイルを指定。
HDRI 画像の中央が太陽で、サンライトの代わりにもなるので、上記で設置した サン は無効にする。
HDRI の色合いが環境光に反映され、全体として暖色系の光が差し込み、窓からの風景と合っている。
ただ、すこし全体として光が回りすぎている感じなので、レンダープロパティの「カラーマネージメント」で調整を行う。
カラーマネージメント
カラーマネージメントは、明るさや色合いなどをポストプロダクト的に調整できる機能。ここでの変更は、再レンダリングを行う必要がない。
HDRI を真昼の青空に変更。
HDRI を夕暮れどきに変更。
HDRI 使用の場合、ファイルを変更するだけで、さまざまなシチュエーションを手軽に設定できるのが利点だ。
まとめ
わたしが比較的熱心に、建築系レンダリングを取り組んだすこし前には、部屋の中に生じるノイズとの戦いがメインテーマだったような気がするのですが、現在は、普通にレンダリングしても、あまり派手なノイズは生じないようです。
ライティングが難しいのはおそらく今後も変わりませんが、以前よりもシンプルにできそうです。
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