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blender 4.1 建築模型を作ろう
現在は CG によることが多いようですが、設計段階の建築物のイメージの確認やプレゼンテーション用に、紙や木などの素材で模型をつくることがあります。
われわれにとっては、モデリングやライティングのよい練習台になりそうです。いくつかのパターンを紹介します。
環境 Blender 4.1.0 , Mac Mini M1 OS 14.4
モデリング
近代建築の名作、ファンズワース邸。別記事のために作成。複雑なモデルではないが、模型だからといってあまり手を抜かないように作る。
![](https://assets.st-note.com/img/1720419347594-eeXn47OZm9.png?width=1200)
マテリアル
マテリアルはすべて、デフォルトのプリンシプル BSDF の、「粗さ」を 0.2 とし、ややなめらかな表面に設定したのみ。
ライティング
ライティングはシンプルに設定した。背景光と、背後からのエリアライトを 2 灯設置。
![](https://assets.st-note.com/img/1720419884005-6XfQbvKq6v.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720420129335-jPaLzB0EXe.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720420421915-Xa5qhTjQGZ.png?width=1200)
なお、カメラの焦点距離は 300 mm とした。Isometric(平行投影)に近くなり、遠近による歪みが抑えられる。
添景
樹木や、人物が添えられていると雰囲気が出る。いちからモデリングするのはたいへんなので、ここではアドオンと、フリー素材を利用する。
Sapling Tree Gen
樹木生成用の公式アドオン「Sapling Tree Gen」をインストール。
編集 > プリファレンス で、アドオンを選択し、「tree」等のキーワードで検索、チェックしてインストールする。
![](https://assets.st-note.com/img/1720421129235-0EqS4404oP.png?width=1200)
4.2 では、編集 > プリファレンス > エクステンションを入手(Get Extensions) から。
Shift + A カーブ > Sapling Tree Gen を選択し、画面左下のプロパティ画面を展開する。
![](https://assets.st-note.com/img/1720421356733-ILX2sy8Hig.png?width=1200)
ここでは、あまり細かな希望はないので、下部の Load Presets から White_Birch を選択した。
![](https://assets.st-note.com/img/1720421742672-QDn0tS9HSD.png?width=1200)
設定項目が多彩なので、とりあえず最初はプリセットのみでもよいかもしれない。各設定については下の参考ページに丁寧な解説がある。
Lowpoly People
フリーの人物モデルコレクション Lowpoly People + Waldo をダウンロードし使用した。
![](https://assets.st-note.com/img/1720422756567-3NToFA2Mrx.png?width=1200)
ローポリー(ポリゴン数が少なく細密ではない)だが、ポーズのついた300体近いモデルが収められ、このような用途には最適。
![](https://assets.st-note.com/img/1720423123580-8YDiOe60iG.png?width=1200)
線画風
コンポジットノードで、手軽に、線画風の画像処理を加えてみる。
レンダリング後、Compositing ワークスペースに切り替える。
「ノードを使用」にチェック、下のノードを組む。
![](https://assets.st-note.com/img/1720423628062-sFEGp9QQrP.png?width=1200)
カラー > カラーランプ で、線の強弱を調整
![](https://assets.st-note.com/img/1720423799413-vuEoGCsDtM.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720424083536-aSV0C3rt3Z.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720424121847-aJNYcTXBbJ.png?width=1200)
コンポジットによる各種加工、合成については、コンポジットによるイラストレーション ですこし詳しく紹介しています。
木工風
![](https://assets.st-note.com/img/1720424761995-89ibtnEVYW.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720424452631-cYEOv4mXdy.png?width=1200)
まとめ
3DCGソフトで、箱庭のようなドールハウスのようなシーンを作るひとも少なくなく、それらは、Isometric House/Room などと呼ばれているようです。作るのも楽しそうですし、全体がコンパクトにまとまっている分、影響がひとめでわかりやすいので、モデリングはもちろん、マテリアルやライティングの練習にもなりそうです。
すこし前、ペーパークラフトに挑戦しようと思いたち、百均で道具まで揃えたのですが、もともと細かい手先の作業が苦手で、ストレスが溜まるだけの苦行であることが即座に判明しました。細かい紙くずだけが残りました。