子どもの意地悪と人との関わり方の伝え方。園児の場合

意地悪をする子供を見ると叱ったり、ちょっと引いてしまったりする場合があります。

意地悪もイジメの入り口みたいなイメージもありイジメと聞くと悪質な行為と全てを含めて思ってしまいます。

意地悪が良いというつもりではないですが、イジメや意地悪を全て叱ることで解決できるものでもありませんが、こういった行動に対する伝え方と対処を聞いたので簡単にまとめておきます。


イジメや意地悪を肯定するつもりは一切ありません。

善い行いでもないことは前提として話を進めます。

園児たちは小さな人間であり、まだまだ経験も未熟な状態です。

そんな子供たちは誰とでも仲良くなれる反面、時として友達に意地悪な行為を見せることも多々あります。

それも自分よりも力の弱い人間に対してです。

この意地悪的な行為を悪い行為だから「それはダメ!」と叱ってしまうやり方も一つですが、そこで子供を叱りっても大人の見えないところで同じ行動を繰り返したり、違う弱い人間を見つけて同じようなことをしてしまっては意味がありません。

コミュニケーション

意地悪い行為も人に対する関わり方であり、正しい関わり方を日常を通してじっくりと伝えていく必要があります。

意地悪い行為を放置しなさい。という話ではなく、伝え方の一つの手段として日常の生活から人とどういった関りをすることが大事なのを人として伝えていくやり方もあるということ。

当然、意地悪い行為に対しては「それは違うんじゃないかな?」と伝えますが、全てを大人たちが先に気づかせては子供たちが自分で気が付くことができず、気づきは発見に繋がるのでその機会を奪うわけにもいきません。

悪い行為ではなく正しい対人関係を構築するために日常での生活で友達との関わり合いを通して、対人関係を学んでいきます。(人を叩かないなど)

まだ文字も知らない数字も知らない子供たちに理論的な説明をしても半分も伝わっていないことは当たり前のことになりますが、口ではなく日常の体験から人と人の距離感や関り方を感じていくことが目的の一つになるのです。


自己主張

子供が友達との関わりをする上で大事なことの一つに子供たちは自分の思っている主張を遠慮なしに言えるような状態にしていくことが非常に大事になります。
言いたいことを大人を通して伝えるのではなく、説明不足な内容であっても自分の言葉で感情を載せた状態で主張することが、今後の人との関わりを踏まえるうえで基礎的な役割になってきます。


言いたいことを言い、それでも考えはそれぞれなので、意見はぶつかりますが、解決案に子供なりの答えを自分たちで見つけることが、これからの人生ではとても大事な部分になるのです。

こういった行為を繰り返していく園児たちは、親の想像を超えた自立を見せ、大人の介入を許さぬほどしっかりとした話し合いが出来るようになっていきます。

これは僕自身も子供たちを通して自分の目で実感させてもらったところになります。友達同士の関係を通して対人関係を学ぶ上で大事なことが、
自分の主張を
自分の言葉で
自分の意思で伝えることが大事。

さくらさくらんぼ保育園創設者の斎藤公子先生の保育理論を実践している小樽の保育園で教えてもらった内容の一部です。

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