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のらねこ旅日記≪奈良観光≫

  前回に引き続き、奈良観光2日目のお話です。
  JR奈良駅前のホテルを8時半にチェックアウトして、私はベタな奈良観光へ出かけました。
興福寺、猿沢池、奈良公園、東大寺、春日大社などを 廻り、14時までにJR奈良駅に戻ってくる予定でした。
(本当は近鉄奈良駅の方が観光地に近くて便利なのですが、旅行券の関係でJR利用のツアーになりました)
  早い時間帯だったので、1番最初に訪れた興福寺は、 まだ観光客も少なく、欧米人らしきご夫婦の奥様がたくさんの付箋が貼られた分厚いガイドブックを持っていたのを見て
『ものすごく、予習してきたんだろうな』と感心しました。
  ここでは、憧れの阿修羅像を含む八部衆を拝観しました。
展示の仕方が変わったのか、修学旅行で観た時よりも、明るくよく観ることができました。

  奈良公園では、だいぶ外国人観光客さんが増えてきて、みなさん自撮りしながら鹿に鹿せんべいを与えていました。
(鹿については、のらねこ日記いきもの編奈良の鹿で書いています)

  そして東大寺に入ると、風景は一変しました。
人、人、人…外国人観光客やら、中高生の修学旅行、幼稚園の遠足などたくさんの人がいて、コロナ禍後、完全に人が戻ってきたなと感じました。
個人的には『大仏様を観て、幼稚園児は楽しいのだろうか?』と思いました。
  東大寺から春日大社に向かう途中、駐車場わきの飲食店が並んでいるエリアで私の前を、1匹のキジトラが歩いて行きました。
ついていくと、開店準備をしている飲食店の人が猫に声をかけていました。
「地域猫ですか?」と私が声をかけるとお店の人は「そうです、桜耳さんです」と言いました。
キジトラはどこかに行ってしまいましたが、今度は茶色いモフモフの長毛種の猫さんが、別の女の人の後をついて歩いていました。
その女の人は、入り口の鍵を開けてお店に入ると、猫さんに
「ちょっと待っていてね」と声かけしていて
『ここの地域猫さんたちは、幸せなんだろうな』と思いました。

  春日大社も人がたくさんいて、ひと休みしようと立ちよったお茶屋さんも、ほぼ外国人観光客さんばかりでした。
  レジで注文するとハガキより少し小さい木製の番号札を渡されました。
料理ができると店員さんが番号を呼びますが
「8番できました!」と叫んで、反応がないと、すぐさま「ナンバーエイト!」と叫んでいました。
   私はテラス席?で葛餅とお茶をいただきましたが、緑の木々に小さな川が流れる純和風の空間で、まわりがほぼ外国の方という、なんだか不思議な世界でした。
  あと、欧米人で太った年配の方も多く、あちこちで座りこんでいる姿を見かけました。
  神社仏閣は、石段も多く境内の移動距離も長いので
『う~ん、わかっていて来ているのかなぁ?大丈夫なのか?』と勝手に心配していました。

  さて、観るべきものはだいたい観た私は、まだ時間があるので『ならまち』によってみようと思いました。
  友人Hから「ならまちを散策すると、いいよ」と言われたていたのです。
でも、私はさほど、ならまちに興味がなかったので、そこにどんなお店があるのかなど、全く予習していませんでした。
  そして案の定、道に迷いました。
まず、ならまちにたどり着くまでに、思い込みから道を間違えました。
さらに、ならまちエリアに入ってからも、同じ路地をグルグルしてしまい、気がつくと、帰りの時間が迫っていました。近鉄奈良駅なら近いのですが、私はJR奈良駅まで戻らなければならないので、再びGoogle mapのナビに頼りました。
  ナビに従って歩いていくと、飲食店の裏の細い路地など
『本当にここ通っていいの?』的な、道ばかりを通ることになりましたが、なんとか間に合う時間に駅に到達できました。
  『還暦過ぎて、もう少し優雅な大人の旅ができないものか…』と、帰りの新幹線で思いました。(こういう性分なのでできないな)


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