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のらねこ日記いきもの編柴犬
ご近所を歩いていると、よく犬の散歩に遭遇します。
大体は、小型犬で飼い主さんもご高齢で、トイプーさんが、お爺ちゃん飼い主さんに歩調を合わせていて、ちょっと自分が先に行ってしまうと、立ち止まって、飼い主さんの方を振り返り、飼い主さんが横にくると、またトコトコと歩調を合わせて歩く様子が、とてもいじらしくて、朝っぱらから感動しています。
通勤していたころに、たまに見かけていたのが、お爺ちゃん飼い主さんと高齢の柴犬さん2匹のお散歩で、ちょっと太めの柴犬さんたちと飼い主さんの歩く早さがほぼ同じで、ゆっくり、ゆっくりお散歩していました。
私は密かにトースト色の柴犬さんたちを『小麦兄弟』と名付けて、朝見かけたら、今日はハッピーなんて思っていました。
フリーになり、好きな時間帯に出歩くようになったある日のこと。
いつもの駅に向かう道の手前で信号待ちをしていた私は、道の向こう側を見てぎょっとしました。
『犬の生首が落ちてる!!!』
信号がかわり、道を横断した私は、それをよく見ると、生首ではなく、生きた柴犬さんが狭いフェンスの隙間にはまっていました。
そこは、下り坂に通じる曲がり角の部分で、幅30cm位の金属フェンスの下、地面から15cm位の隙間から柴犬さんが顔を出していたのでした。
おまけに、フェンスの向こうは、個人のお宅ではない笹ヤブで、
『あんた、どっから入ったの?』
『迷子になって、道に出ようとして、ここにはまっちゃったの?』
『抜けなくなっちゃったのかなぁ?』
『どうしよう!』
などと、頭の中でグルグルしていると、当の柴犬さんは、あっさり頭を抜いて、笹ヤブの中に消えてしまいました。
後で知ったのですが、柴犬さんはよく挟まるらしく、面白画像もたくさんネットに上がっていました。
柴犬さんあるあるでした。
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