のらねこ日記いきもの編ハブ
若いころ、夏になると、よく沖縄に行っていました。
那覇空港の売店に、必ずと言っていいほど、ハブ酒が売られていて、高価なものには、ちゃんとバブさんが原形のまま漬かっていました。
(わが家は下戸の一族なので買うことはありませんでしたが)
沖縄滞在中、テレビを見ていると、『ハブ酒の効能』を検証する番組で、実験用マウスさんの火傷がハブエキスを投与することにより、治りが早まったとやっていてました。
『ホント?でも、飲むのはやだな』と、思いました。
小浜島でのエピソードです。
ホテルのロビーでチェックインした後、敷地が広いので、マイクロバスに乗せられて、自分たちのコテージに向かいました。
途中、運転手さんに何やら無線が入り、「ちょっと、寄り道していいですか?」と、言われました。
OKすると、運転手さんは、ダイビングセンターと書いてある建物の前でバスを止めました。そして1人で建物の中に入ると、直ぐに戻ってきました。
「ハブが出たと連絡があったので、捕まえました」
そう言って、運転手さんは、私たちにハブさんを見せてくれました。
首根っこを親指と人差し指でつままれた、とても小さいハブさんでした。
あまりにも小さくて、怖いと言うよりは、『この大きさだと、普通の酒ビンの口から入れられるのでは?』なんて想像してしまい、ちょっとかわいそうになりました。
運転手さんは、ハブさんをどこかにしまい、何事もなかったかのように、私たちをコテージまで送ってくれました。
ハブさんを捕まえて持っていくと、市町村からお金がもらえるそうです。
これは余談ですが、宮古島にはハブさんがいません。
だから、宮古島の植物園に行ったときに、あまり人が通らないような草ボウボウの遊歩道を、「ハブはいないから、安心ね」と、散策しました。
そして、1本だけ生えていた木の下に近づいた時でした。
『ジャッ!』と大きな鳴き声と共に、たくさんのセミさんが木の枝から一斉に飛び立ちました。
その時、まるでにわか雨のように、セミさんのオ○ッコが、私に降り注ぎました…。
あまり人が立ち入らない所には、行かないほうがいい、ということですね。
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