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のらねこ日記 ⑧

噛みつき事件

  その日、私が帰宅すると、父が「手首をひねってしまい腫れてきたから湿布薬が欲しい。」と言いました。なんで捻ったの?と、よくよく話を聞いてみると、ミケさんが開いていたキッチンの掃き出し窓から、外の猫を激しく威嚇していて、一触即発状態だったので、慌ててミケさんをどかそうと後ろから捕まえたら、噛みつかれた、と!
傷口から少し血が出たので消毒して絆創膏を貼ったが、手が腫れてきたのでミケさんを押さえるときに捻ったのかなと思ったそうです。
   犬よりも猫の牙は細く、ぷすっと奥まで入るので、血があまり出ず、傷の奥に細菌が入り込んでしまい、化膿すると最悪の場合、傷を切開しなければならないと言う記事を読んだことがあったので、私は、父に自分の抗菌剤を渡し、「これ飲んで、明日朝イチで病院へ行け!!」と、命じました。
  ところが、事態を甘く見ていた父は、なかなか病院に行かず、さらに手が腫れ金属ベルトの腕時計が入らなくなるにいたって、漸く病院に行きました。
  幸い、切開せずに投薬(抗菌剤と破傷風の予防接種)だけですみましたが、
学習能力のない父は、1年後全く同じことをやらかして、再び病院送りになりドクターに笑われました。
  私も、興奮状態のミケさんに不用意にさわって、ちょっと噛みつかれたことがありますが、その時のミケさんは、噛んだ瞬間、『あ、やっちゃった!』と思ったらしく、すぐに口を離して、こちらの顔色をうかがいなから、私の手をペロペロとなめました。

お風呂場で水を飲むミケさん



  

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