$450あげるから自己隔離してくれ、という国オーストラリア
オーストラリアではビクトリア州メルボルンでセカンドウェーブが発生し、現在2回目のロックダウン中です。
一時期は一日に700人以上の新感染者数を記録するなど散々な状況でした。
2度目のロックダウンから一か月半ほどたった現在、マスクの着用義務化や時間帯と行動範囲の限定を加えた外出制限により、最近は一日100人台までに減少しましたが、まだまだコロナ警戒中に変わりはありません。
というわけで政府としては更なる拡大を防ぐべく、症状のある人にはちゃんと検査を受けてもらい、感染経路特定や予防などしたいところなのですが、どうも問題があるようです。
というのも、検査を受けると結果が返ってくるまで3日ほど自己隔離をしなければならないのでその間仕事を休む必要があり、結果的に収入が減ることになります。ロックダウンの影響ですでに経済的に苦しんでいる人にとっては数日の休みも痛手です。
そこでビクトリア州が打ち出したのが、「$450あげるから仕事休んで家にいて」という政策。
ありがたいですよね(笑)
まぁ裏を返せば、そうでもしないと家から出てしまう人が多いということを示してもいるのですが(後述します)。
もちろん検査は無料で、ビクトリアに住んでいる人なら私のような短期滞在者でも申請できます。同様に、もし陽性だった場合は別の保障も申請することができ、こちらは受理されれば$1500の支給があります。
両国の政策には無知なので細かいことはわかりませんが、行動の早さや手当に関しては、日本より安心できるなぁと思いました。
でも、日本も日本で良いところがあります。そもそも、国民がちゃんと意識していたのであまり大きな感染は発生しませんでしたよね。
メルボルンで感染が広がった理由としてビクトリア州政府は、自己隔離のルールを守らない人が多かったことを挙げています。
驚くべきことですが、7月7日から21日までに陽性が検出された3,810人のうち、なんと53%の人が検査を受けてから結果が出るまで自己隔離を怠っていたことが判明しました。
さらに、同グループ3,810人のうち90%の人が症状があったにもかかわらず検査を受けるまで自己隔離をしていなかったことが判明したとのことです。
シンプルにありえないですね。そりゃ広がりますわ。
でも、ルールを守らない人は多いけど、だからといって見捨てない。
そうやって成り立ってる国なんでしょうか(笑)
それはそれで興味深いなというのがあまり滞在歴も長くはない私の率直な感想です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?