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俺は骨の髄までありきたりだ! #5 いろいろ準備はしております(多分)

ひさしぶりに更新ですが、べつに忙しい、というわけでもなく、ただただ本を読み、映画を観ている生活です。「仕事しろ〜」とか言われそうですが、まあ見えない(書いてない)ところでしてるんですよ……ということにしといてください! 

赤川次郎さん礼賛

カドカワの本を買うと図書カードをバックしてもらう(これ毎年やってるんだけど、みんな気づいてるのかな)というキャンペーンで買い逃していた角川文庫をまとめ買いした。そんなときにふと買ったのが赤川次郎さんの『花嫁』シリーズ。2巻以外は同じ主人公が、犬のドンファン(いい名前)と共に事件を解決していく。ひさしぶりに読んでいて、赤川さんのその文章のうまさにびっくりする。比喩もユーモアも最高。他のシリーズも再読したり読み始めたり(徳間文庫の『マザコン警部』シリーズ、中学のときに愛読してました)。赤川次郎さんの善良な主人公たちとともに事件を追うと、「え、こいつが犯人なの?」「なんちゅ〜悪人だ!」みたいな連中にでくわしたときの衝撃といったらない。しかし主人公たちは「人間てのはそういうもんだ」という深い諦めにも似た(だからこそ愛しい人々を愛しぬこうという大きな力が起きる)クールなところが垣間見える。そして、そんなとき、身が引き締まる。結局出ている巻すべて買ってしまったので、あいまあいま読んでいこう。
昔バイトしていたホテルで一緒に働いていたおばさんが、「わたしは赤川次郎が好き」と話していたのを思い出す。「さらっと読めて、なのにつまんない本が一冊もない」と力説していた。そんな素敵な言葉、作家本人が聞いたら感激するだろう。僕ならそんなこと言われたら嬉ションしちゃう。

植木等の安定感

すごい人だということはわかっていたけどいまいちぴんとこなかった。もちろん大ヒット曲の数々は知っている。映画を観ていて、植木等さんがでていると(本人主演のものでもなんでもなく)、本人が「気楽な稼業ときたもんだ〜」とか「スイスイス〜🎵」なんて口ずさんでいたりする。これって本当にすごいなあ、と思う。逆に植木等が出ていてそれやってくんないとお客が満足できないレベルなのだ。ちょうど神保町シアターで森繁久彌特集、そしてラピュタ阿佐ヶ谷で音楽映画特集をしていて、2本ほど植木等がでていた。軽薄なバンドマン(『如何なる星の下に』)、芸能マネージャー(『私と私』)、どちらも主役級ではないけれど、なんだかでてくるだけでがらりと空気が変わる。すごいなあ、植木等。圧倒的に大人なんだろう。世の中の大人は(自分含めて)こども大人だ。だが、ときどきものすごく達観した、本当の「大人」に出くわす。そういう人が先頭に立つ資格があるのだ。そういう人は、親しみやすいと同時にはっきりと人との関係に線を引き、自分自身を律している。おちゃらけているように見えようとも。自分も大人になりきれていないくせになんですが、大人は本当に、少ない。


ラピュタ阿佐ヶ谷は楽しい!

アドバイス

ちょっと困ったことがあって、「どうしたらいいですかね〜」と軽く(でもかなり自分的には深刻)Twitterで訊ねてみたら、いろんなひとからアドバイスがきてありがたかった。当たり前だが同じような解答に見えて微妙に違うリアクションで、どれを選ぶか、検討するか、とにかくたくさん選択肢があることに、少し安心することができた。やっぱりこういうことがあると、SNSって悪くないかも、と思う。最近はSNS疲れで距離おいているくせに、ゲンキンだ。
ある作家さんからいただいたアドバスを試すことにした。別に有名人だからとか好きだから、とかでなく、一番自分の考えに近いような気がしたので。そしてなんとなーくうまくいった! その作家さんの本を読み返していて、いただいたアドバイスを実践されている話があった。あれ〜? 俺、かなり前に読んだはずなのに、すっかり忘れてて、しかも作家さん本人に教わってるし! いつも「愛してます」とかうざいくらいに影響受けてますアピールしているくせに、俺はなにも読んでいなかったのか? と愕然。
本当に、お世話になりました! そしてお世話になります!(新刊楽しみっす!)

もしよろしければ!