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各事業が本当に儲かっているかの見極め

ご覧いただきありがとうございます。社外CFOとしてベンチャー支援をしております。
【複数事業展開】
 本業の成長とともに、新規事業を立ち上げて第2の柱を作ろうとする企業は多いと思います。事業のライフサイクルや既存市場の頭打ちなど、事業の成長限界も見据えてのことかと思います。
(スタートアップの場合、ベンチャーキャピタルからは本業の成長に全力投球が求められるケースが多いですが)

【事業が本当に儲かっているか】
 本当に儲かっているか?は、
事業単体の営業キャッシュフローがプラスか(粗利でも可)、
さらに、バックオフィスコストを引いて、いくらキャッシュが残っているか、でみれば間違いないと思います。
 複数事業の利点は、バックオフィスコストを1つの事業で背負わなくてよく、1事業が不調でも他事業の利益でバックオフィスコストをカバーできる点かと思います。

【バックオフィスコスト(本社費や共通費)の回収】
 会社運営に要するバックオフィスコスト(役員報酬含む固定費のこと)を1つの事業で回収するか、複数事業で回収するか、という考え方について、
 メーカーでは、A製品~E製品まで5種ある場合、最も利益率の高い製品に広告投資し、一方で、利益率の低い製品には投資しない、という判断がされています。(管理会計のセールスミックス)
 商社や投資会社も同様で、どの事業がもっともキャッシュを生むかの選別がされています(ポートフォリオ)。
 
 かなり、ざっくりとした内容になりましたが、事業部サイドでは、担当事業の利益が出ているからOKだろ、と思いがちですが、バックオフィスコストまで回収したうえで利益(キャッシュ)を稼いでいるか、という目線が大変重要ですが、思いのほか浸透していないのではないでしょうか。

 どれくらいのバックオフィスコストを各事業に負担させるべきか(共通費配賦)については、改めて記事をアップしたいと思います。

小さなことからお尋ねください。連絡先:nishida@kitahamacpa.com

 
 新規事業立ち上げにどれだけ投資できるのかは会社ごとに違いますが、資金に関してはこちらも参照ください。