見出し画像

「住まい」は「自分」

突然ですが、皆さんは部屋づくり・家づくりをどの様な基準でされていますか?「え?基準なんてないよ!」
「そもそもこだわりなんて無い」
「それより食べ物や旅行の方が興味ある・優先!」
「SNSで流行っているものを取り入れる」
そんな色々な意見がありそうですね。

私は家と言うものは、その時の自分のライフスタイルや感情を表す鏡だと考えています。心が乱れている時は、部屋も乱れる。部屋が乱れれば生活リズムもどんどん悪くなっていく。悪循環に陥る訳です。

私は、今の家に住み始めて4年が経ちました。築40年のボロ家。障子は破れ、畳はカビだらけ。当時勤めていた会社はコロナの影響で経営難。夢だった念願のリノベーションマンションも売り払いました。私は、かつてない程の「どん底」を経験する事になりました。部屋を綺麗にする活力すら、当時の私には残されいませんでした。

ある日、ふとしたきっかけで和室の砂壁を綺麗に白く塗装しました。
するとどうでしょう。お部屋全体がまるで別の部屋かの様に明るくなり、気持ちまで前向きになったのです!

それからというもの、毎日朝起きてから夜眠るまで、仕事の最中でも家の事を考える様になりました。外に出なくても、家に居るだけでも毎日がワクワクの連続。リノベーションしなくても、創意工夫で代わりになる物を考える事の楽しさ。コロナ前の活力を取り戻した、いや、それ以上のパワーが溢れんばかりに湧き立ちました。

そうか
「物が無い時代の人たちは、こうやって楽しんでいたのか」
人間本来の喜びを取り戻したかのような感覚でした。

 その改装や模様替えの様子をインスタグラムに投稿するとフォロワーが少しづつ増える様になりました。

「古い家が嫌だったが、投稿を見ていて好きになれそう!」
「古田さんの投稿を見ていたら、私にも出来そうな気がしてきた」
「古い家への考え方が変わり、次は古い家に住もうと思う」
「こんな事を思い付くなんて天才!笑」
「両親の家が古民家なので同居しようと思う」
「一回家に来て欲しいです」
「うちもやって欲しい」
などなど

嬉しいコメントをたくさん頂く様に。私と同じように、訳あって古い家に暮らしていて、不満やストレスを抱えている人がこんなにもたくさん居る。そして私の活動と投稿が少なからず役に立っている。この喜びは、今までの仕事で感じた喜びとは明らかに違う物でした。それから、インスタや住まいのコンサル、書籍や関連する家具の販売が主な仕事となりました。

誰でも今の家に満足する事が出来る。そこでの暮らしを楽しむ事が出来る。
そこでの経験と知識が有れば、それが仕事になる。今、ここ、自分。
全ては、自分の足元に有ったのです。

結論、家づくりとは、自分探しなのでは無いでしょうか。自分が何を求めているのか。何をしている時が幸せなのか。常に自問し、創意工夫をして人間本来の考える喜びを感じ、自分の好きが詰まった空間に毎日身を置くこと。すると人の意見に流されたり考え込んで悩むという事が無くなり、自信に満ち溢れた人生を送る事ができる。本当の自分を見つける事ができる。

今ではそう考える様になりました。

今後「吉祥庵」では、ワークショップやセミナー、講談会、イベントを開催予定です。
最新の情報、未公開・お得な情報は公式LINEで優先的に発信予定です。
公式LINE からLINE友達追加頂き、最新情報をお待ち下さい!

BASEで家具や書籍を販売しています。
ショップはこちら↓↓


インスタグラムでは、住まいの改装やインテリア、暮らしを綴ってます。↓↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?